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そう、昔の話。よく拙いヴァイオリンに合わせて歌ってやった。
音がずれていると言えば、細かすぎる!と不貞腐れながらも音を近づけ懸命に練習していた。
弦が切れれば、リペア志望の弟が練習だと弦を張りなおしていた。
声変わりに音が出ない事に悩み始めた、どうしたら…と何度も悩んだが、ある時綺麗な、優しい音と出会った。やわらかく包み込むような優しい音色だった。それがとあるホルンの演奏者だと知ったのは後の事だ。
いつの間にか俺のソプラノはアルトになりテノールになっていった。
そして、ヴァイオリンの少女は自分の部隊とよく組む部隊に入り、弟はリペアとして色んな部隊について回っていた。
耳が良すぎるのも困ったもので、少しの音のズレが自分の中で負担になっていった。
聞きなれたヴァイオリンは苦痛ではなかったが、だんだんと周りとの関係に溝ができるようになっていった…
そんな時に、耳がいいのだしリペアになれば?という弟の一言に、転向することを決めた。
師は弟で贔屓目もあったが腕はよかった……独り立ちをしてすぐに、師は亡くなった。不慮の事故だ…
最後に歌ったのは、その時だろうか…昔よりうまくなったヴァイオリンと、少し枯れた声で歌ったあの時が最後の歌…
その最後を、もう終わらせてもいいかもしれない…それほど自分にとって彼は憧れなのだ…
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可愛らしい花のドレスも素敵だが、折角なのだ、普段通りではなく、少し大人びた彼女を見てみたかった。
この部隊の前にいた第10部隊はどちらかと言えば華やかな式典などが得意な部隊だ、ドレスなども自分でよく着ていた。まさかこんなところで役に立つとは思わなかった。
可愛らしいドレスも考えたが、真逆の大人なしっとりしたドレスを着てみてほしかった。きっと似合うだろう…そういえば、歌うといっていた気がする…なら、華やかさもいるだろうと、花をつける事も提案してみる。
どれほどの人が彼女を見て、驚き美しさに息をのむか楽しみだ…
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こちら【illust/74491747】でかわいいクルルちゃんのドレス選ばせてもらい、綺麗になったクルルちゃんを眺めていたうちの二人を描いていただきました!!の続きです!かわいい子は何を着てもかわいい!!
遅くなりましたが、謳華祭開催、おめでとうございます!
参加させていただきます!!お邪魔します!!
謳華祭【illust/74223571】
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お借りしました
可愛いクルルちゃん【illust/73137284】
憧れのイズミさん【illust/73137428】
イズミさん大好き!テナール【illust/73451651】
着飾らせてもらったアルト【illust/73325895】
アルトもテナールも一応は踊れます。
■企画元 pixivファンタジア Last Saga【illust/72934234】
2019-05-21 00:14:09 +0000