戦場から帰った僕が火の国物産展を楽しんでいると
突如大地が揺れ、刃のついた異様な兵器が襲ってきた。
ふと空を見上げると、巨大な構造物が東へ飛んでいくのが見えた。
それにちらりと見知った影を見つけた僕は止まり木を離れ、翼を広げて影を追った。
「…おや、貴方は以前火を下さった方ではありませんか。」
ぼろぼろの翼で必死に追いついた僕に、その人は振り向くと驚いた顔をした。
「どうです、僕の兵器は?これからもっと素晴らしい破壊をお見せする予定ですよ。」
「そうだ。貴方さえ良ければ、また僕に火を分けてくださいませんか。」
その人は以前出会った時とは違う狂気に満ちた笑顔で僕を見た。
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神様は火を求めた人になんて言ったっけ。
―――「人が火を扱うとろくなことにはならぬ。命が惜しくば帰れ。」――――
…そうか。そうだったんだ。やっとわかったよ神様。
いくら火を分けても僕は神様に許されることはなかった。
ならば
「うん、分けてあげるよ。その代わり…」
火を求める人には死を。
「君の命を分けてね。」
それが神様の望んだこと。そして僕の贖う罰だ。
◆お借りしました
公式より発明者オールンさん
オールンさんとプロメはこちらで接点があります【illust/73168669】
(接点作っといてよかったー)
◆闇落ちルートが解放されました【illust/73014979】
正史では光に進んでいったので、IFでは闇に進ませました。自分自身と向き合うイベントが無ければ、多分こうなっていたと思います。
◆pixivファンタジアLS【illust/72934234】
2019-04-12 16:26:12 +0000