首都の方角から、終戦の音色が聞こえた。
いずれここにも報せは来るだろうけれど、きっとその方が早い。
「明日には戻ります。帰ってきたら、こちらの方も手伝いますんで」
「気を付けるですよ」
遠くから、様子を"聞く"だけ。どちらが勝ったのかわかれば、それでいい。
今自分がここでできることは少ないから、その分。
ここのみんなも、首都の様子は気にしているだろうから。
それに
それに、今度はこちらから、会いに行けたらと
そんな考えも、僅かながらに。
どこで、何をしているか。生きているのかも、わからないから。
いつも待つだけで、後悔ばかりしていたから。
「それじゃあ、いってきます」
そう誰かに言うのも、帰ってくる場所があるのも、一体何年ぶりだろうか。
ほんのりと、暖かな気持ちを抱えながら、定期便に向けて呼びかけた。
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PFLS最終章お疲れさまでした!!本当は結果発表前に出そうと思ってたんですが間に合わず・・・!
首都の終戦をビューグル独奏【illust/73979245】の音色を聞くことで察知、いち早く現場の様子を見る、もとい、聞くためにレッドヴァル方向へ出かけました。
再会の約束をしたあの方とは、会えても会えなくても、翌日には片葉の止まり木【illust/72937985】へ帰還し、音からわかった首都の様子を止まり木にいらっしゃる方々へ報告する予定です。
ものすごく耳が良いのですが、さすがに距離があるためはっきりと音色が聞き取れたかというと微妙。半信半疑ですが、戦争の喧騒が収まりつつあるのも感じていたため、定期空路便 レイ・ヘレナ号【illust/73061184】に乗ってレッドヴァルを目指します。足は多分きっとおそらくもうなおってる、はず。
片葉の止まり木も最終章で色々と大変なことになっていた【illust/73958683】ので、忙しなくしているのでは・・・と思い、おでかけから戻ったらそちらのお手伝いもしたく・・・!周辺整えるのとか・・・!お掃除・・・とか・・・!
■お借りしました!
ネリさん【illust/72937718】
帰る場所があるっていいですね・・・ありがたいことです。
定期空路便 レイ・ヘレナ号【illust/73061184】
■彫金師【illust/73136618】
今度は怪我せずもどってきますと約束の握手。
相変わらずいくらかの荷物は片葉の止まり木に預けて出かけました。
アフターものんびり歩いていけたらいいなと思います。本当に、まだ出発点に立ったばかりなので。
2019-04-02 14:48:51 +0000