宮崎八郎プロデユースUEK48(明治男子校)

岩見沢友紀

熊本植木町に実在した植木学校。薩摩の西郷の私学校を参考にして、
幕末までは役所だった建物をリノベして作られた男子校。50名ほどが一緒に寝起きしてました。
建物は元は前に8枚札の高札場があって、おとがめ(禁止事項)を張り出していたのですが
そこで堂々と反政府ってなかなかパンクロックです。
ルソーの民約論に傾倒…いや「熱狂」

同じように熊本から西南戦争に参加したグループに「熊本隊」がありますが
彼らは神風連の乱の流れで、「士族の世の中に戻せ」でした。メンバー平均年齢もやや高め。
でも協同隊、植木学校はさすがにメンバーが若いなあと思います。
もう20世紀の思想を見てたんですよね。
革新系が正解か不正解かって事は置いといて、彼らの「一見結束しない?バラバラ?に見えて繋がってる」仲の良さと、パワーと勢いが好きです。

【高田露】
当サークルの漫画「雲よ、伝へて!」の方にも1話から登場してる高田も協同隊の重要人物。
植木学校の生徒であり、廃校後みんなで一緒に台湾出兵にも行きました。
派手な着物と あと、結構コミュ力が高いです。気がきく人でもあるし。
ルックスを除けば最もマトモなんでは…(唯一最後まで生き残る)

【平川惟一】
「のぶかず」と読む。
選挙で校長となり、その後協同隊結成の時の総選挙でもリーダーに選ばれた優等生なリーダー。
おもてなしを断るためにマイおにぎりを常に持参する超絶な謙虚さを持つ。
西南戦争では謙虚さ故に「配置はどこでも構いません!」と薩摩に申し出たとか。
人望は厚い。(のぶかずのお墓は上のバスルートを私に教えてくれた友人の実家の敷地内にあるぞ)

【宮崎八郎】
ルソーオタク、ルソー信者。後の革命家、宮崎滔天の兄貴。
植木学校ではルソーを学んでいました。
ハートにドン来たようで、泣きながらルソー読んでいた熱い熱い詩人
今風に言うともう間違いなく「ハードロック」な人。お浪さんという彼女がいるが、高田さんはお浪が嫌いらしい。

【有馬源内】
今風に言うとメカオタ、ミリオタってやつでしょうか。
武器製造マニア。工学系。大砲作っちゃったテヘ。
現在の熊本中央警察裏あたり千反畑に実家あったらしいですがわからず。ただ、近所に後に毎日新聞社長になった本山彦一の生家があります。多分歳は同じ位だから、幼なじみだった可能性もあるかも。

【野間安親】
兄弟で西南戦争に出て真っ先にやられてしまった…
クールな批評家でありながら武術も重んじたい気持ちだけはある。やたら選挙好き。(でも平川ひいき)
弟も同じ植木学校の生徒です。
自由民権と征韓論をスマートに語ってみたい気持ちだけはある理想家。ちょっと気取り屋さん。

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2019-03-26 03:19:29 +0000