深い深い海の底
溶けて消えてしまう魂に、小さな影が話しかける。
「ぽんぽんもう痛くない?」
妖精クムムはむかし妖精じゃなかったころ、消えゆく魂に干渉して罰せられた。
もう使わないと決めたちからで、ずっと追いかけていたヒトに話しかけた。
「ここがいいの?」
やっとやっと見つけたとき。
もう消えてしまう、溶けてしまう、海になってしまう。
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「『いってきます』って」
最後にかすかに感じ取った魂の言葉を、薄紫の髪の少女に伝えたとき。
涙で滲んだ顔で、乗せられた手のひらごとぎゅうと抱きしめられた時。
クムムはやっと、悲しいという感情を理解した。
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今回パンターノさんにご許可をいただき、イオラディさんにメッセージを伝えることをさせていただきました。
本当にお疲れさまでした。
一つの物語を完結させるということは、それで人を引き付けられるということはとてもすごいことだと思います。ありがとうございました。
タグのほうはパンターノさんの最後の物語に準拠させていただきます。
*行動を阻害する場合などありましたらパラレルスルーでお願いします
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◆お借りしました
もういないけどパンターノさん(illust/72938634)
【PFLS】これでおしまい【英雄と魔王の戦い】(illust/73833344)
キャプションでだけですがイオラディさん(illust/72938226)
クムム(illust/73598789)
pixivファンタジア Last Saga(illust/72286886)
2019-03-24 06:46:03 +0000