※当作品は、他のお子様方の行動を縛るものではございません。問題等ございましたら御一報いただければ幸いです。
「その三度笠……もしや風来人(ふうらいじん)のスイッタってのはアンタかね?」
「やけに真っ赤で目立つそういう旦那は……あぁ、もしかして傾奇者のキンバリィさんかい」
同じ国の兵(つわもの)といえど、誰も皆が皆を見知った仲でもない……当たり前と言えばごくごく当たり前。この二人も多分に漏れずにそうだった。だが風の噂で互いのことは耳に挟んでいた。
片や遊撃傭兵団ヴィーゾフに属し粋と自由を愛する風来人、此方(こなた)、煉獄騎士団ズィーゲンドラッヘに属し意地と風流に生きる傾奇者。
「アチきのことはキミーとでも呼んでおくんなまし。しかし噂以上に気っ風が良さそうな女っぷりでありんすなぁ」
「そういう旦那こそ、顔を拝めば涼やかなもんで!あっしはてっきり、名前と素行から男かと勘違いを……こりゃ失敬」
生き様は違えど、どこか似た者同士のような二人の邂逅。平時であれば『折角だからパブで一杯……』となっても悪くはなさそうだが、今この時に限ってはそうなる余地は全くない。
「ありゃま、敵さんがまぁぞろぞろと……」
「もう来たのか、せっかちだねぇ」
ノーザリアの軍勢の一角が、そんな二人を取り囲んだ。
「キミーの旦那、あっしと『駆けて』みないかい?」
「スイッタ殿にそう誘われては是非もない、アチきのような不便者(ふべんもの)で良ければ謹んでお受けするでありんす」
互いの得物を手にした風来人と傾奇者は、阿吽の呼吸で互いの背中を互いに預け、敵陣を凪ぎ払うのだった。
「常冬(とこふゆ)の地の猛者である皆々様、」
「旦那方も嬢ちゃんも、寄ってらっしゃい見てらっしゃい、」
「傾奇者と風来人がすなる即興の舞、」
「目ん玉かっぽじってよーく拝んだ後は……」
「「ぶぶづけ食べてお帰り頂きたく御座候!!!!」」
互いのギルドの大まかな指針はあれど、以前から気になって仕方がなかったキャラであるスイッタさんに辻共闘!我が家のキミーと少なからず通じる部分があると思い、膨らませた妄想を爆発させてみました。お許しを……
しかし、三度笠から覗くお顔のかわいさよ……
キミーと同い年とは思えぬ、ぐぬぬ
お借りしたお子様
スイッタさんillust/72937902
非公式イベント
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2019-03-23 05:04:47 +0000