ファイアランドへ帰って、気付いたら数日が経っていた。
寝不足とは怖いもので、治療を受けてからほぼずっと寝ていたらしい。覚えがない。
ノックの音で目を覚まし、入ってきたネリさんからそんなことを聞いて、そして思いがけない話をされる。
「手紙を一通預かっています。おそらく、あなた宛てだと思うです」
目が見えない俺に手紙を出すような者はそうそういない。まず、読めないのだから。
もし、あるとすれば・・・先日この止まり木から、配達を頼んだ手紙。
届くはずのない注文だった。何か知っていそうだったけれど、それでもあれだけで届くなんて。
まして、返事など・・・
あれこれと考えながらも差し出されたそれを受け取ると、何か入っていることに気付いた。
「まず、一人で開けてみるです。もし中身が何かわからなかったら、私か、ここに居る人を頼るです」
そう言ってくれたネリさんを見送って、恐る恐る、手紙を開いた。
あの手紙の返事だったとしても、信じていいのか・・・まだ、不安だったから。
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■こちら【illust/73680266】で片葉の止まり木へ預けられていた手紙を受け取りました。
足を負傷しているためベッドの上から失礼いたします・・・(次の投稿あたりには杖つきながら普通に歩き回ってる予定です)(安静とは)
■お借りしました。
ネリさん【illust/72937718】
毎度お世話になっております・・・((´ω`))
■寝るときは諸々の装備をちゃんと外す派【illust/73136618】
開いて聞こえてきた『声の手紙』にびっくりして一度閉じ、恐る恐るもう一回開けてやっぱり聞こえる声に動揺しもう一度閉じ、一度冷静になって耳栓(※耳が良すぎるので起きてるとき常備してるもの)つけてからあらためて聞きました。
聞き耳のボタン【illust/73214547】の存在自体は知っていて見たこともあったようですが、想像もしていなかった中身に相当驚いたようです。
人に何かを贈ったり、贈り物を作ったりすることは多々あれど、他人から何かを無償でもらうということがほぼなく、返事とはいえ手紙いただくのも初めての経験で、悩んでたのが色々吹き飛んだようです。
何かを贈るときはその相手のことを考えてするもの、と改めて身をもって思い知ったりしました。
大袈裟かもしれませんが、宝物です。ありがとうございます・・・!
問題等々、何かありましたら連絡いただけたらありがたいです。
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pixivファンタジア Last Saga【illust/72934234】
最終章 最後の大陸の戦い【illust/73770102】
2019-03-22 19:22:29 +0000