ノーザリア陣営のレッドヴァル敗退、ノーザリア少年兵は最終日をもって解散(全員死亡)となりました! 応援ありがとうございました!
「この近くにゼラ様が陣幕張ったらしいぜ」
「オレ、ゼラ様見たことない」
「な! どんな人なのか見たいだろ、抜け出して見に行こうぜ!」
「見つかったらまた監督役に怒られそう、大丈夫かなニルス」
「モルテンは心配性だな、大丈夫だってバレないバレない」
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派兵を出し渋っていたある領主が、ノーザリア優勢の報を受け、
レッドヴァル戦線に送り込んできたのは、一人前の働き手になる以前の苔プランテーション農園の少年たちだった。
「臣下として参戦した」という名目を建てるだけの為に。
「わあ、なんだろうすごく綺麗だ。これが花…?」
「すげえ、人間が何もしてないのに草が生えてる…
土が見たことないぐらい黒い…
これ見渡す限りみんなそうなのか? 大人が言ってた土地が豊かってこういうことなのか?」
「みんな! これ苔じゃないぜ! パンっていうんだって! おいしいぜ!」
「この戦争に勝てば、こんな土地に暮らせるんだって!」
「そうしたら母さんも父さんもみんな、農園から出られるかな…」
「がんばろうぜ! ファイアランドをやっつけるんだ!」
閉ざされた農園から初めて外の世界に出た彼らには、何もかもが新鮮に見えた。
敵国と戦うこと、勝つこと、土地を奪うこと、
それらを「いいこと」だと聞かされてきた少年たちは、その正しさを疑うこともない。
農奴として育ってきた彼らは、武器を持つのもおぼづかず、戦闘の訓練さえ受けていない。
彼らが戦うことがあれば、無残な結果になることだろう。
そして、レッドヴァルは幼い彼らがはじめて目にする戦場になる。
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■タグ提案■ ノーザリア少年兵
背景で死んでいるモブ、死んでいくモブ、戦争の無残さをアピールするためのモブ…
そっと置いておくので、よろしかったらお使いください。
壊滅的に弱いので、戦うと手加減しない限り自動的に負けます。
ノーザリア勢がピンチになるほど、大人たちに前面に出されてきて死にます。
また、ネームドキャラ(ギュンター・モルテン・ニルス三名)は、最終章ノーザリア陣営のレッドヴァル敗退で死にます
よろしくね!
■苔プランテーション農園■
【PFLS】Born To Be Wild こちら【novel/10896671】が初出となります
ンンンンー、一言で言い表されたノーザリアならではのまろやかな絶望感、最高ですね。
2019-03-22 17:37:33 +0000