「ついに五王国と雌雄を決する時が来たか。
此方は魔族と精霊族の連合軍、対するはローレルランドを魁とする五王国軍……
この布陣はかつての大戦を思い出すな」
「ああ。だが我が父を討ったテイルの英雄はいない。
歴史は二度繰り返さぬ。
精霊族と手を取り合って以来、お前には本当に世話になった。
共に戦い抜き、ようやくここまで辿り着いた。
だが"足りない"、と感じるのは何故だろうな」
「そうだな……」
「分かっている。イナだけではない、渡りの傭兵団は未だ我らと共にある。
先の大戦とは違うことを奴らとの決着で示し、我らが盟主に勝利の報せをもたらすのだ」
イナよ。
我は貴公に約束したはずだ、必ずやエルダーグランを復興して見せると。
……貴公は常に皆が生き残ることを第一に考えていたな。
帰還した暁には貴公の国の再興を楽しみに待つぞ。
■イナ殿、1章からずっと魔王軍とは戦場を共にしてきたのに今回いないんだな…と思って勢いで描きました。
キャプションも勢いしかないので勢いで読んでください。
■お借りしました(敬称略)
公式NPC エルダーグラン同盟【illust/72287104】
精霊王エリオン エルダーグランの魔王エレバス 亡国の女王イナ
■ファンタジーテーマ作品 投稿バトル企画、pixivファンタジアLS【illust/72934234】
2019-03-21 17:57:01 +0000