【とある報告書】
噂には聞いていましたが、このグールはとてもいい『材料』でした。
怪物は度重なる血縁との婚姻を繰り返した結果、
本人が自覚していない程の魔力と力を持っていました。
また、これが過去に犯した食人が凶暴性を加速させてくれたようです。
怪物が 自 ら 署 名 し た 書 類 通 り
国のために改造を施しました、良き兵力になるかと思われます。
但し問題がいくつか...あまりに凶暴になりすぎました。
既に間違えて自国の兵を何人か喰らっております。ご注意ください。
会話は出来ないものと思ってください。
それではこの怪物を戦場に放ちます。
この戦争が終わるまで、敗北を知るまで、誰かが止めるまで、
怪物(ワハシュ)を利用するといいでしょう。
利用できれば、の話ですが...。
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名前:屍食鬼(グール)の怪物(ワハシュ)
本名:サイード・アルゴル
種族:魔族(グール)・性別:男
一人称:***・二人称:***
身長:288cm(帽子含まず)
遠方から海を渡ってやって来たグール一族の生き残り。
人を食うと恐れられ故郷を追われ、安住の地を求め彷徨っていた。
彼は過去、とある書類にサインをした
『国の危機の際、自らの意思に関係なくその肉体を国のために捧げること』
と記されるが本人はまだ読めない内容。
しかし今その書類にサインをしないと死ぬ。彼は何となく何が書かれているかは察した。
そしてテイル島でのファイアランドの敗北により、かれを『真の怪物』とさせる生体実験が行われる。
人を喰らうため、兵を攻撃から守るため、彼は強化された。
同時に記憶の欠損や言葉が不自由にもなった。
「戦って生き残れば開放しよう」、そう告げられた。
でもそんな話が本当になるわけがない。今彼は命を燃やしながら戦っている。
「ミンナヲ マモル」
たまにそんな言葉が怪物から聞こえるのだという...。
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三章まで拙い彼と遊んでいただきありがとうございました。
ワハシュは怪物(ワハシュ)として戦場に放たれます。
普段は言葉にならない声や、彼らグールの言葉(解読不能)を話しています。
昔の面影がないかもしれません、味方を判別できないかもしれません。
ただ奥底に残った『幸せだったときの記憶』がかすかにあるのでしょう。
もしかしたら彼に関わった人達の声が届くのかもしれません。
今言えるのはそれだけです。
エンジョイ・ゼイにてもう少しだけ、お世話になります。よろしくお願いします。
負傷等はご自由に。死亡描写、討伐描写の場合のみご相談ください。
過去の姿【illust/72938957】
2019-03-19 15:59:05 +0000