テイルグラスの中でも濁りグラスと呼ばれる不透明なグラスを用いて作られたゴブレット。
台の部分は空洞になっていて反時計回りに回すと小さな口が現れる。
空洞の大きさからして1枚だけなら硬貨を仕込む事が出来るため、主に賄賂を渡す時に使われている。
色がケシスミの花に似ていることから、「共に毒を飲む覚悟はあるか」という隠喩も含まれるようだ。
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その日は大勝利を収めた後の祝杯だった。
酔いを醒ますために私は仲間と離れ一人森に入った。
星々がきらめく空を見上げ、夜風に当たっていると一人の青年が私の隣に座った。
彼は私の幼少のころからの友人で、此度の戦いでひと際戦果を挙げていた。
いつもは勇ましく、陽気に笑う彼がその時はどこか沈んだ顔をしているように見えた。
私は彼を励まそうと先の戦いでの彼の栄光をたたえた。
彼はかすかに笑って一杯の杯を私に差し出した。
その後のことはよく覚えていない。
覚えているのは酔いつぶれた私を仲間が探しに来たことと、
私のそばに割れた黒い杯があったことぐらいだ。
国に帰って数日後、彼は突然私達の前から姿を消した。
彼が魔王軍に入ったことを知ったのは次の戦場でのことだった。
『とある老兵の思い出話。酒の席にて。』
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◆悪いよいこのピクファンがしたかった。
◆こちらの非公式イベント参加作品です。
魅惑のテイルグラス【illust/73549824】
タグ使用させて頂きました。
PFLSテーブルウェア【illust/73534794】
◆お借りしました
ケシスミ【illust/73376883】
ラスト大陸の貨幣よりアンダーリア翠貨【illust/73093343】
◆pixivファンタジアLS【illust/72934234】
追記)100usersありがとうございます。
2019-03-15 14:28:08 +0000