「君たち人は、私が瞬きしている間に消えてしまうものだから、ついつい名前が覚えられなくて……私の名前? …………おや、なんだったかな…………」
「赤き国の者達は、木を切り過ぎた。君達は、全ての森の敵だ。森を歩くときは努努気をつける事だね」
「私は人の事はよく分からないが、あの提督と猫に任せていては国が滅ぶ事だけは分かるよ」
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■【企画】pixivファンタジア Last Saga:illust/72934234
■旧キ禍殃ト深淵ノ儕:illust/73311431
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極北に根付く世界樹の内の一柱。
枯れる世界に花開き、終わりの始まりを告げる『イルミンスール』
数万年の樹齢を持つ大樹。
入植してきた人に興味を持ち、戯れに自らの因子を与え、以後、近辺の人里を庇護するようになった。
数万年の時の中で人間同士の交配が進み、今やその地域の人々全てが遺伝子にイルミンスールの染色体を持つようになった。
その中からは数十年に一度、人でありながら飲み食いせずに太陽光と水だけで育つと言う、木の性質を示す子供が生まれる。その子供は大樹の騎士として、イルミンスールの根元の神殿に送られ、大樹の世話をする重要な役目を担っている。
イルミンスールの端正な顔達の青年の姿も、そんな歴代の大樹の騎士のうちの一人の姿を借りているもの。
本体はノーザリアのクールモリアにある巨木。
なのだが、今回の戦争においてのノーザリアの戦績が芳しくない事に危機感を持った。
ノーザリアで戦うよりは可能性があると考え、エルダーグランに手を貸す形でひとまずファイアランドを滅ぼす事にした。
ノーザリアの海軍提督と拳闘士の猫が少女と戯れているのを見て、この国はもうダメだと諦めた。
2019-03-10 15:09:56 +0000