「樹が不自然な立ち方をしていたらすぐにその場を離れろ」
軍に志願したと話した時の祖父の言葉だ。
昔から冗談めいた冒険の話をよくする人だったし、すっかりボケてしまっていたから
その場は笑って流した。
ごめん、じいちゃん
ちゃんと聞いておけばよかった。
領分に踏み込むってこと
おれはちいともわかってなかったんだ。
ごめん…
若い兵士の最期の言葉は祖父にあてた謝罪だった。
フロストサーペント
音もなく近づき猛毒の牙で死に至らしめる雪原の暗殺者
不思議な鱗の輝きは迷彩の様にその姿を隠してしまうため雪原でフロストサーペントを見つけるのは非常に難しい、二つの頭に気を取られていると回り込んだ長い胴体に絞め殺されるので要注意だ。
脱皮を経て大きくなるが、成長途上のフロストサーペントであってもその毒の脅威は揺るがない
pixivファンタジア Last Saga【illust/72934234】
2019-02-26 22:57:09 +0000