見ていたのだ。一人の兵士が時雨平原で、どんな戦いをしていたのかを。
一人一人の信者が戦場でどんな戦いをしていたのか、
見逃す事などあり得ないのだ。
多分最初からわかっていたんだ。
俺が夢の中で、"誰に"会っていたのかを。
決して悪いことをしたわけじゃないし、
咎められているわけじゃないけれど、
ある意味それ以上に重い話だ。
一つの力を捨てて欲しい、と言ったんじゃない。
捨ててくれ、と言われたんだ。
その代わり、一つ大きな力を与えるから、と。
ごめんなさい。今はyesかnoでは答えられない。
これを捨てて何か得るには、あまりにも覚悟が足りない。
俺が戦場で兵士として立つには、
その力はあまりにも重すぎる。
だけど信じて欲しいんです。
戦場で仲間を救うために命を捨てたあの一瞬が報われたのは、
本当に嬉しかったんです。
一人のちっぽけな兵士でも、救うために戦えることが。
村を追われたこの俺でも、戦えば、報われるのだとわかったことが。
俺はまだ、戦場にいたいんです。
それだけは許してくれますか?
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●【illust/73280401】こちらへのアンサーです。
●お借りしました
ヴァシリエ神官長【illust/72937865】
●original
ナムチ【illust/72943676】→信者版【illust/72968279】
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Q.「村を追われた」?
A.悪いことをして追い出された訳ではないのです。追々描いていけたらなあと思います。
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2019-02-25 08:10:14 +0000