吹きすさぶ風と雷雨の轟音が暗闇に響き渡るなか馬車を走らせ白いライオン、正確にはライガーの青年がその黄金色の鬣が雨と風で乱れるのを気にすることなく駆け抜けて往く。
雨と風を凌ぐにはいささか不安の残る屋根を付けた荷車には同じく白いが奇麗な深緑の髪を後ろで無造作に結んだライガーの女性、不安げな表情を浮かべ馬を操る青年の背中と腕の中の毛布を交互に見る。
毛布に包まれているのは母と同じく長い緑の髪が美しい少年。
その少年は息も絶え絶えで明らかな熱を帯びている。全身が痛い。全身が熱い。全身が寒い。全身が動かない。
素人から見てもその子の先が絶望的だとわかるがその子の親である二人の目には諦めは見えてない、馬車の向かう先、希望の光を……
これは夢だ、両親が出ているがいつもの幸せな夢ではない。
身体もひどく痛む、心臓が跳ねるように暴れている感じがする。
この痛みは600年前にも感じた、自分が【初めて死んだ日】の夢。
そして、目が覚めると自分の体は大きく変化していた、呪いが全身を作り替えていく痛み、それに耐えながらひときわ痛む背中に手を当てると今までになかった鱗をまとった翼が一対月明かりに艶めいていた…。
一章の戦果により二章では呪いの深度が高まり見た目に変化があります。
外見:額と後頭部の角に紫色が混じる。
左目の緑色が紫に
竜の翼が生えるが飛行能力はなく邪魔なので不可視不触の魔法で消すことが可能。
アイギスはヌークとモリィを引き続き肩に乗せたり頭に乗せてます。
戦場はキノコ狩りと聞いてじぃじを共にホースヒルにつられてきます(
2019-02-20 13:44:25 +0000