渡太一彼は顔を持たない。声を持たない。
けれどあなたは、その顔に懐かしい面影を見、羽音に懐かしい声を聞くだろう。声は帰郷を促し、あなたは望郷の念に駆られるだろう。
彼は何もしない。じっとあなたを覗き込み、あなたの言葉を聞いている。
遭遇すると、故郷を思い出したりおうちに帰りたくなったり懐かしいあの人に会いたくなったり幻聴幻視etcに見舞われたりしたりしなかったりする、顔の無い何かです。人っぽい何かが生えた鳥っぽい何かです。
危害は加えません。攻撃すると逃げます。反応は概ね子供や動物です。
かえりたい。かえりたい。
かえりみちがわからない。
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すがたは懐郷の呪歌を囀る鳥。根幹は、かえれなかった死者の魂とその声。中身は８歳くらいの子供。
ずっとどこかへかえりたい。
4/16、illust/74226578めでたし、めでたし。
pixivファンタジア Last Saga illust/72934234
2019-02-12 17:50:26 +0000