中央の〝総合的配慮が有効〟という説明文を省き、各要素の説明と六芒星を囲む円を緑色に揃えることで、同じ意味合いを持たせました。
人類は、文明によって現在の繁栄を得ました。
文明とは〝高度な技術を伴う知的生命活動の様式〟、
すなわち土木技術や国家制度のように、
高度な自然・社会科学的な技術を持った、生活様式です。
高度な社会科学的技術は、高度な政策の実現に役立つものなので、
文明とは、高度な技術と政策を持った生活様式ともいえます。
技術と政策は、文明を支える二本柱です。
文明活動の本体は、全ての人々が営む〝経済・社会活動〟です。
それを豊かにするため分業化した活動が、〝科学・技術〟、
健全に保つため分業化した活動が、〝制度・政策〟といえます。
これらの文明活動は、個人の活動でいえば、
行動(行う)・認識(知る)・決定(決める)にあたります。
しかし、技術は〝物的資源〟に具現化されないと社会を豊かにできず、
政策は〝人的資源〟を通じて実現できないと社会を健全に保てず、
政策は〝自然・社会環境〟を考慮しないと、適切に次の技術を開発・普及できません。
これらは、文明活動に影響を及ぼす、内外の環境条件です。
以上のような3つの文明活動要因と、3つの内外環境要因から、
文明について考えていくことができます。
そして私達は今、文明の転換期を迎えています。
生活水準の向上や国際社会の一体化が進む一方で、
地球環境の限界や社会活動の複雑化、我々自身の少子高齢化といった課題も現れ、
そうした課題を解決できる新技術もまた生まれつつありますが、
同時に、新たな技術を活用できる政策も求められています。
私達が〝文明〟という包括的で大きな視点から、分析的に筋道を立てて、
総合的にバランス良く、社会の活動を考えてゆければ、
それはより良い技術や政策の創造・実現につながり、
人類社会のさらなる発展に役立つのではないかと思います。
2019-02-11 09:46:40 +0000