「俺は何もない男だ」
☩灰のディセム(Decem the Ash)
寡黙な男。灰色の装備をしている。
まだファイアランド連合が王国として統一される前、鍛冶屋ばかりが住む町で鍛冶屋の一人として生きていた不死者。
当時まだ敵対していた魔族に故郷を焼かれ、妻と子、親友を失った。敵方魔族たちの所業は、武具の製造拠点を潰すという目的以上に残酷であった。
生き残った彼は村を襲った魔族の裏切り者と契約をし、傷つき果てた血と肉を魔族にささげ、骨と魂を鎧へと移した。鎧は親友の鍛冶屋の作、折り畳み式の特殊な武器は彼自身の作である。
その後エゼル二世王の軍に所属し、大陸を平定する際の幾多の争いを乗り越え、長き歳月をかけ、故郷を滅ぼした魔族を討ち果たし報復を果たした。
だがすでに彼に残されたものは何もなかった。
死に場所を探しさまよっていたところ、燃やされた街の中で赤ん坊だったレミィを発見し保護。
良い引き取り手が見つからなかったため、独り立ちできる年齢までは自分で育てることにする。
戦乱の時代を乗り越え復讐に燃えた戦士ではあるが、本来は穏やかな男である。その戦いは愛するもののために。
今の趣味は料理。ただ味がわからないので、肉体を取り戻す方法を探している。
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「あ!」
☩レミィ(Remy)
戦争で焼けた街で拾われた子供。名前はわからなかったのでディセムがつけた。
ディセムを「ぱぱ」と呼んでいる。子ヤギの革で作られた手製の靴やカバンを身に着けている。
興味を持ったものを「あ」といいながら指さす癖がある。対人の場合指差しを注意されてるので「あ」とだけ言う。
ディセムがあまりしゃべるほうではないので言葉の覚えは遅いようだ。
少し利かん気。好奇心旺盛で目を離すとはぐれる。好物はぱぱが作ったごはん。甘いもの。
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サキヒメ(朔姫)
生前の彼が開発していた特殊武器の一つ。二つ折りの際のそれはたたき切る半ば鈍器としての剣、開いたときのそれは斬り突き刺す薄い刃となる。東方の刀工から伝え聞いた製法で作られた二枚目の刃が顔を隠すさまから朔姫と名付けられた。
どちらの用途の際も使用できる面は片側となる。鈍器攻撃が得意なため開くことは少ない。
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ぴっふぁん開催おめでとうございます!
今回もよろしくお願いします
一章 アンダーリアの乱【赤】(終了)
二章 ブルーランドの戦い【赤】
2019-02-01 12:24:32 +0000