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bisuカイユ 18歳
谷間の国ロングヴァルから南、ファイアランド国境にほど近いの山脈の麓に住むイシトカゲの青年。
優しくおだやかな性格 。 ※三章より竜形態の画像を追加しました。
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イシトカゲの赤ん坊は皆卵石を握って産まれてくる。
母親の胎内で作られる特別な石は赤ん坊に魔法の加護を授け、その輝きが強いほど秘められた力は強く、
一族の戦士として逞しく育つと言われ祝福された。
カイユの石は大半が硬い殻に覆われた不完全なものだった。
両親は何か悪い予兆なのではと大層心配したが、大きな病気や怪我をすることもなく元気に成長していった。
ただ、いつまでたっても殻に覆われた石は彼に力を授けることはなかった。
狩りや戦いよりも花を愛でたり編み物が好きで子供の頃はそれでいいと思っていた。
だけど青年になった今、未だ輝くことのない卵石、そして少し過保護すぎるほどに世話を焼く両親、
何かと気遣ってくれる友人達、その優しさが誰にも言えない心の痛みになっていた。
「僕は何もできない石ころじゃない」
そんな折、大きな戦が始まると一族の村にも伝えられる。
武功をあげようと勇む若者達の中にカイユの姿もあった。
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戦いの中、命の危機に卵石は強く輝いた。
無力な自分への劣等感から大きな姿を、大事な人達を守りたい願いから盾になる力を。
想像の力は硬く重い身体と力強く羽ばたく翼を与えた。
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pixivファンタジア Last Saga【illust/72934234】
2019-01-31 15:02:46 +0000