8 文明課題対策図(旧)

Taira Hajime

AIを中心とする新技術と、それを活用した政策が、
現代の様々な課題を解決できることを示した図です。

学問的・理論的には資源、環境、貧困、戦争などのように分類できる文明課題を、
政策的・実務的な視点から、物的資源、経済・社会活動、人的資源の課題に
分け直し、それぞれの対策に活用できる技術を書きました。

人類は今、文明の転換期すなわち、文明段階の移行期にあると思います。

農耕技術は文明を生み出し、工業技術は文明を世界的に拡大し、
情報技術は文明の地球的限界への到達による衝撃を緩和しました。

しかし私達はまだ、地球上での時間的な持続可能性を見通せておらず、
そのことが様々な資源・環境、経済・社会問題、
あるいはその背景となる教育・医療問題といった、
政策上の課題として表れつつあります。

新しい文明段階を拓《ひら》く技術と、それを活用し得る政策が求められています。

技術と政策は、助け合う相互支援の関係にあるので、
この図でも、それによる対策を描きました。

AIを中心とした様々な次世代技術は、
生物など自然物と機械など人工物の垣根を除いて両者の持続可能性を高める、
(体内環境を含めた)自然環境や社会環境に優しい、
持続可能性(環境親和)技術ともいうべき技術です。
政策がそれら新技術の健全な開発・普及を助ければ、
その中の新素材・新エネルギー技術は、
主に社会基盤《インフラ》政策など他の技術的政策も助けてくれ、
先進ロボットやビッグデータ処理は
産業振興・社会保障など経済・社会政策を助けてくれ、
先進医療・教育技術は
医療・教育といった人的資源政策を助けてくれることを、示しました。

国連における「持続可能な開発のための目標(SDGs)」や
「人間の安全保障」(ヒューマン・セキュリティ)、
我国におけるソサエティ5.0やスマートシティ、
スマートグリッド、マイナンバー、データヘルスといった政策でも、
すでにこうしたことが考えられていたのではないかと思います。

(制度・政策の決定・実施も広い意味では経済・社会活動の一部なので、
行政管理政策は以上3つの政策のどれかに含めることができます。
また科学・技術の研究・開発も広い意味では経済・社会活動に含まれ、
ビッグデータ処理などにより支援を受けることができます。)

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2019-01-03 14:03:04 +0000