オトウサン・・・ワタシハ・・・ヨミガエリタク・・・ナカッタ・
アスカ・・・オネガイ・・・ワタシヲタスケテ・・・
突然、強力なパルスが世界を駆け巡る・・・。
その空電の嵐の中、
まだあどけない三枝美紀は確かに「そ の 声」を聴いたのだった。
自衛隊の作戦により東京に凍結されたゴジラ。その細胞を求め世界は紛糾した。
世界は、ゴジラ細胞のオーバースペックに驚愕し、散逸を恐れた。
建前では、国連管理下に置かれた凍結されたゴジラであったが、
無限にエネルギー変換を行う生体機能。
驚異的な再生能力。
単生殖で無限に進化する遺伝子・・・。
ゴジラ細胞の入手は、戦略上のアドバンテージを所持することになる。
ゴジラの生体組織を巡り、情報争奪戦が繰り返された。
日本政府と合衆国政府は、ヤシオリ作戦直後、秘密裏に
ゴジラの生体組織を隠ぺい保存。後に、箱根仙石原の地下70メートルに
大河内財閥の手を駆り保管した。
そこで、白神博士を中心とするチームが、
全世界の核兵器を無力化できる抗核バクテリアの開発に携わったのだたった。
ゴジラ細胞を巡り、繰り返される陰謀、紛争、テロ、
その陰で犠牲になった若い女性研究者がいた。
白神博士のブレイン・・・長女の白神エリカだった。
白神博士の研究は当然、妨害者の知る所でもあった。
娘を失った親:白神博士の愛は、業に燃えて禁断の扉を開く。
やがて、「そ れ」は、
ひそかな研究施設の地下室で無数の触手を伸ばしはじめ・・・
産声を発した…。
アクリルガッシュ B3キャンパスボード
2018-12-11 02:52:08 +0000