【ハナムケ】リネア【4期】


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企画元【illust/67637283

リネア・ネフェンセス・ネリネ Linea Nephenthece Nerine
所有ポイント:170pt<=130+30+10>
所属:シータ=レイア/18歳/女性

父:ネフェルテム【illust/71102544】<130pt>
「また眠れてないのでしょう? 必要なものなら私が貰ってくるわ、だから仕事に出ないで此処にいて。
 自分の心配をしてあげて。薬に頼る前に休めと言うけれど、お父さんやってることがもう、無茶苦茶よ」

母:キアネさん【illust/71024868
「おじい様のところに行くとね、皆からお母さんに似てきたって言われるの。
 お父さんまで間違えたわ。うふふっ自分の一番を間違えるだなんてまったく薄情なお人! 酷いでしょう?
 ――それが悔しくて悲しくて。私、お母さんの真似してみたけど、貴女は強い女性だって思い知らされたわ。
 お父さんのこと誰にもあげたくなかったのよね? なんとなくわかっちゃった」
「おかあさん。リネアもう、子供じゃないのよ。……でもわたし、今も夢みたいに撫でてほしかった」

兄:オルフェウスさん【illust/72117959
「飴、少しでも気が晴れる? そう。ううん、いつも貰ってばかりだから手伝えるのは嬉しいの。
 でも私よりお兄ちゃんの方が心配しちゃう。格好つけて平気なフリするでしょう? 無茶をするのは嫌よ。
 私ちゃあんといい子にしてるわ。だからお兄ちゃんも、また花束を持って帰ってきてくれる?」
(お腹が空いて泣いてた時、宿星を食えって言ってくれたけれど、
 齧れなかった。きっとお兄ちゃんの星の一等綺麗なところだけつまんでしまうもの。
 大好きなのに、わたしじゃお兄ちゃんの呪いを解いてあげられない。とてもとても悔しくて、ヤだ)


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魔薬師の父と星魔の母の子。あまたの呪いを負う子孫のひとり。
人も守護者も魔物も見境なく啜る仮面の無貌は噂を蔓延らせ、それに違わぬ狂気を垣間見せる。
いくら星の光を飲めども満ちず、いくつ花を啜れど灰が積もるのみ。
逃れるために無貌と化せども呪いは少女を蝕み続け、抗う衝動は彼女を魔女に至らしめる。

「花を摘んでも枯れるばかり。花の全て啜ってころす虫の、どこが蝶でしょうね」

「――ごめんなさい。つまらないお話ね。
 お茶をお出しくださいな。何もないのは寂しいもの。何か花、浮かべてくださらない?
 わたし、あなたのおはなしを聞きたいわ。とても……満ちた香りがするのね」


❖過去 (CS4枚目補足、6ページ参照):novel/10047110

・お供
弐数(ジズ)…父のサポートリの尻尾から育った雛。芳醇な香りがする。磯臭さは消臭した。凶悪。
パンドラ…悪夢入れの箱を守る獏。主人に中てられて悪夢を食べるようになった。邪悪。

◆受け継いだ主な設定等
無貌の徒(本家)【illust/68657420】/海神の末裔【illust/68602591
あめ売り【illust/68556345】/星魔(母参照)
三魂不四の置き土産/ネフェンセスについて(初代CS)【illust/68657430

◇婚姻:素敵なご縁を頂きました!
エステロントより 光輝の剣 グランツさん【illust/71924353

何が起きたかよくわからない。
一目その星を見た時には衝動のまま牙を剥いていた。
得体の知れない感覚がこわくて、おなかもすいていて、そのひとを喰らわなくてはと思った。
けれどひとつと歯が立たずに。わたしは返り討ちにされて。
魂をひとつ、砕かれた。死の際に見る剣を抜いたそのひとはただおぞましくて、

――わたしはここで終わるのだと、急に恐くなった。

虫の息で兄に渡すはずだった飴を、わたしは咄嗟にすべて投げつける。浴びせた夢でそのひとが眠る間に。
わたしはそこから死に物狂いで逃げ出した。
身を引き摺って、ふたりの供に慰められながら。

やっとの思いでうちに帰りついて。わたしは久方ぶりに、父に泣きついた。

*

あの禍々しいひととまみえることを考えるだけで身が竦んで、あの日から外に出るのが怖くなった。
けれど何故だかもう一度その姿を見たくて、たまらなくて、わけのわからない板挟みに苦しんだ。
どうして牙を剥いたのかわからない。一目見た時のあの感覚はもう思い出せなくてもどかしかった。
空っぽの飴の箱になおも桃の香だけは強烈に残っていて、鼻については脳裏にあの光景が瞬く。
すべて与えてしまったから、あのひとにも屹度においはこびりついたまま。

――きっとわたしは母に似た。においを追いかけるのはとても簡単だったもの。
夢の中なら引けを取らない驕りがあった。殺されそうになれば悪夢も何も夢ごと食べてしまえばいい。
この得体の知れない何かを暴くために再びあのひとを目に映さないとわたしはもう、収まらなくて。

夢の底に沈む。もう一度、彼に会いに行った。

◆続き→【novel/10047110
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(キャプション編集中)

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2018-12-08 08:23:18 +0000