【ハナムケ】ナキ【4期】

アンズ
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朽ち行く世界にハナムケを【illust/67637283
新規家系にて失礼いたします。
※多眼の要素がございます。特に4Pは要素が強いため、苦手な方はご注意ください。

ナキ
所属:白の国レフコニア
所有pt:30pt
14歳/153㎝/中性

右半身に無数の目を持つこども。その目は人の心の中を覗き、時に奪うこともある。
普段はのらりくらりと各地を転々としながら、目の力を使い、占い師と偽って悩みを持つ者の相談を受けて日銭を稼いでいる。「見てきたように」状況を察し、言葉をかけてくれるので、評判は上々。
新月の晩にのみ、視るだけでなく、その心、記憶や感情を奪うことができる。
その力を使ってどうしても忘れたい記憶がある者の記憶を奪うこともある。
その際、辛い記憶と共に楽しい記憶もほんの少し、こっそり奪っている。
たくさんの幸せならうちの1つくらいいいでしょう、ぼくだって辛い記憶だけで生きていきたい訳でもないし、と罪悪感はさっぱりない。
奪った記憶は忘れることはない。
歳のわりに経験豊富な様子はこのせい。時折他者の記憶と自身の記憶が混濁することも。
疫病に掛かっており、自身の記憶は穴だらけの虫食い状態。
出自や名前さえあやふや。その時々で名前も適当に考えて名乗っており、それを楽しんでいる節さえある。
自分についての記憶を定期的に他者から覗き、記憶を保っている。
自身の記憶が穴だらけな分、他人の記憶でそれを埋めようとしている。


素敵なご縁を頂きました!
シュエさん(宵咲=サン・T(帳)・サングエルディネさん)illust/71620187
初めて彼女を見たのは欲を狩る、その姿。
それが「悪」だと自覚しておいて、それでも罪を重ねて行く姿。
それがとても不思議だった。

「はじめまして。ぼくは占い師をしているのだけど…少し、君を占わせて欲しいんだ。もちろんお代は必要ないし……どうかな。シュエさん。」

そうやって幾度も彼女を占うと偽って彼女の心を視た。
彼女は初めぼくに無関心で、つまらないと思っていたようだけど、この占いには興味を持ってくれたようだった。
きっと、ぼくは彼女の心に興味がある。

彼女の心は屈折していて、複雑で。隠れて少しずつ覗き視ているだけではとても見通すことなんてできなかった。
ぼくが彼女に関心を持っている事を察してか、彼女からぼくの近くへ来ることも増えた。
こんなにも特定の人物と共にいたのは初めてだ。
いや、以前はあったのかもしれないけれど、覚えている限りでは、そう。
彼女と共に在ると、もっと、もっとこの心を奥底まで見通すことができたなら——そんな思いが湧いて来る。
しかし、それはもうできないのだろう。些細な失敗で、彼女にぼくの占いの種がばれてしまった。
「そう、占いじゃなくて…この目で視たものの心を覗けるんだよ。」
ぼくの目は人の心を覗き、奪える。説明をしながら、このままもう彼女の心を覗く事は出来ないことを…それを、そう、ぼくは多分、名残惜しくて、残念に思った。
「心を覗かれるのは気味が悪いんでしょう?」
しかし、彼女から返って来た言葉は予想外だった。
好きなだけ観ろと、全部ひっくるめて自分のものだと。
「なら、もっと君の心を良く観せて?きみの心は複雑で、面白いから。」
辛いものを悪いものを切り捨てない。だからこそ彼女の心は歪で、美しいのだろう。

これは知識欲なのだと思っていた。
彼女を視て、その心を知りたいと思った。
彼女と過ごして、触れたいと思った。
彼女と離れて、声を聞きたいと思った。
けれどきっと、これはそんなに綺麗なものでない。
これは彼女を求める、汚くて浅ましい欲。
幾人もの心を奪ってきて、「恋」も「愛」も知ってはいたけれど、それだけだった。
空っぽになった心を埋めるために奪ってきた記憶は結局泥のように積もるだけで、空いた穴は埋まりはしない。ぼくのモノにはならないし、満たされない。
けれど、この「欲」はぼくだけのモノ。
ぼくを満たす唯一のモノ。
「ねえ、シュエ。ぼくは君がが欲しい。」
歪で、真っ直ぐで、汚くて、美しい。空っぽなぼくがそんな君になれたならどれほど心地がいいんだろう。
「だから君の心をぼくに奪わせて。君でぼくを満たして。ぼくを君のモノにして。ぼくはシュエと同じになりたいんだよ。」


「君が死んで花になる前に、君の全てを奪ってあげようか。全ての罪を忘れたなら償う必要なんてないし、愛される花にでも君はきっと何にでもなれるよ。」
「うん。それが君の結論なら、ぼくは『ぼくの愛した花』を永遠に愛するよ。」

「そうしたら、君はぼくだけのものになるのかな。」


種族について
【ゲンゲツキ(眼月鬼/幻月鬼)】
体に無数の目を持つ種族。
その目は心を見透かし、記憶や感情をまるで自分のことのように見ることができる。
眼は月の満ち欠けに呼応し、変化する。満月の日には鈍い色になり、新月の日には月のように明るく輝く。
全身の目は自分の意志で少しだけ位置を動かしたり、増やしたり、減らすこともできる。
ナキの場合、目は右半身のみ。動かせるのも右半身だけ。
性別は特に無い。今まで心を奪ってきた者の性別に影響され、変化する者もいる。体質や寿命まで影響されることも。


スキル
【覗き目】
その目で見つめた者の記憶や感情を視ることができる。
見つめる目が多いほど、視える情報量は増える。両の目だけでも表層の感情を読み取ることが可能。

【除き目】
新月の晩のみ使える力。全身の目で見つめた者の心、記憶や感情を奪い、自分のものにできる。
奪われた者はその記憶を忘れ、奪った者はその記憶を忘れることはない。


メッセージ等いただいた際には即日もしくは48時間以内にお返しいたします。
次世代に関しましてはできる限り描かせていただきたく思いますが、確約はできませんのでご留意いただけますと幸いです。
問題等御座いましたらお手数ですがお声掛けくださると幸いです。

素敵なご縁がありますように!

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2018-12-06 12:08:25 +0000