中央本線は、山を縫うようにして走るためカーブの多い路線となっています。ここを走る特急電車は、カーブに悩まされ、速度を出せずにいました。そんな中、1993年に登場したのがこのE351系「スーパーあずさ」です。この電車は、カーブでも極力速度を落とさず走れるよう、車体をカーブの内側に傾ける「振り子」という機能が備わっています。イラストのように、倒れるんじゃないかと思うほど傾いて走っていることもしばしば。このE351系によって、中央本線は飛躍的にスピードアップを果たすことができたのです。そんなE351系ですが、登場から25年が経った2018年4月、老朽化と後継のE353系による代替によって、惜しまれつつも引退となりました。私も最終列車まで追いかけ、お別れをしてきたほどお気に入りの特急車両でした。アルプスの山々を優雅に、そして勇ましく駆け抜ける姿に酔いしれた思い出を胸に。ありがとうE351系!
2018-11-05 17:56:19 +0000