【印刷】家庭用プリンタからCMYKデータをベタで出力

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CMYKを編集できるソフトからCMYKデータを非PostScriptプリンタから出力する方法です。

カラープロファイルICCダウンロード
https://iwd1.booth.pm/items/1265439

前回
【印刷】家庭用プリンタからC1色100%で出力する方法
illust/69730855
は、RGBしか扱えないソフト上で色変換をしましたが、今回はCMYKを扱うソフト上でCMYKデータをそのままに、カスタムのカラープロファイルを作って、プリントアウト時に指定する方法です。

通常、印刷の現場では、シアン100%で刷りたい場合、シアン用のベタの版にシアンのインキで、紙の地が見えなくなる濃度で刷ります。
スカスカだとベタになりませんからね。

特色の場合は、シアンのベタ用の版に、緑色等の特色のインキで刷ります。
特色用の版を作ることもできますが、スポットカラーをソフト上で統一・管理するのに人為的なミスが生じやすいので、シアンの版を代用することが多いのです。
でも、色校正用のカンプは特色の緑色でプリントアウトしたかったりします。
昔は、画像や文字や図形のオブジェクトのデータを全て色変換してからプリントアウトしていました。
今回はそれをやりません。

シアン用の版に緑色、マゼンタ用の版に赤色のインキで刷って、緑色と赤色の掛け合わせみたいなのもできます。

この版に、実際にどういう色を当てて色として見るかは自由なので、赤いセロファンを貼った照明用のスポットライトを版を通して光らせても構わないわけです。
インクじゃなくても構わないんですよ。
今回は、そういう感じのをやります。

これの画面上シミュレーションで、シアンの色の表示をRGBの蛍光シアンに指定して、非PostScriptプリンタの設定を「カラーマッチング・オフ」(※プリントアウト時にカラープロファイルを選択できるソフトの場合は、「Adobe RGB」を選択してください。プリンタのカラープロファイルを選択すると、ニゴリが入ってしまいます。)にして出力すると……シアンのトナーやインクのベタで出力されます。
必ず、データはCMYKである必要があります。貼り付けている画像もCMYKです。

これを応用して、マゼンタもイエローもブラックも、蛍光RGBの色に指定します。
カスタムカラープロファイルの作成は、Photoshopで行い、プリントアウトするソフトのIllustrator、InDesign、Acrobatなどで、プリントアウトする時にだけカラープロファイルをそれに変えます。

画面が蛍光色でまぶしくなったら成功。
蛍光シアンのベタがトナーやインクのシアンのベタで出力されます。

カラープロファイルは印刷機用の設定なので、プリンタ用には、ドットゲインは0%、もしくはBlack & White、GCR/UCRはCMYK各色の合計をベッタベタの400%にしても構わないと思います。
50%のグレーが、ドットゲイン再現表示のために70%くらいの濃いグレーで表示されて、そのまま濃いグレーで出力された、となってしまうためです。

トナーのページプリンタの場合はそんな感じ。
インクジェットプリンタの場合で、ドットゲインが気になる人は、指定しておくと良いと思います。
ドットゲインとは、出力された版のアミ点の丸が、印刷時のインクにより太って、全体の階調が濃くなることです。

プリントアウトが終わったら、作業用のプロファイルはJapan Color 2011 Coatedなどに戻しておきます。
画面がまぶしいので、戻し忘れには気づくと思いますが。

濃い色の、黒に近い3色4色の掛け合わせの付近は微妙ですが、ほぼCMYKをシミュレーションしてくれているのではないでしょうか。
出力されたものをルーペで検品して、アミ点がないベタのはずなのに、色がおかしい場合は、トナーやインクの色がおかしいのです。


追記
プリントアウト時にカラープロファイルを選択できるソフトの場合は、「Adobe RGB」を選択してください。
追記
手持ちの出力機からは、CMYK50%指定が濃度20%程度で出力されますので、数値50%を80%程度にカーブを引き上げたカラープロファイルを追加しました。出力時に50%相当で出るようになります。
プリンタメーカーのドライバは、元々こういうカーブを持っています。
追記
CMYのカラープロファイルの影響を受けないグレースケールKの部分は、画面の見た目のRGB値のまま出力されるので、プリントアウトで赤カブリのグレーで出ます。
対処策は、データ上のCを上げMYを下げた〝CMYグレー〟で指定し直すか、プリンタ本体側でCの濃度を上げMYの濃度を下げると、見た目グレーで出力できます。
追記
Acrobatでは、[印刷工程→色を置換]でカラープロファイルを変更できますが、色空間がCMYKのままで、画面上の色が蛍光RGBにならなかったので、使えないようでした。
出回っているCMYKのPDFデータを鮮やかに紙に出力できると思ったのに、残念。



追記
ピクシブ公式
マンガ作品で利用率0.3% 「ブック形式」終了
info.php?id=5056

せっかく見開きレイアウトになるように組んで画像書き出ししたのに、見にくい単ページ表示になってすみません。
一般人が見開きスプレッドの版面設計をして左右別ページで画像書き出しできないのを、見誤った開発ですわ。
電子書籍が見開き表示可能なのは、作品の作り手とビューワ開発ともに出版社のノウハウがあるからですよ。


先日の検証でアップロードした画像やカラープロファイルの時に、はっと思いついたので、形にしました。
今回は、1つのアートボードに用紙サイズをタイル状に並べて、ページ属性を持たせてPDF書き出しして、Acrobatから一括画像書き出しをしてみました。
32ページ+表紙。簡易製本プリントアウトで校正もしています。こういう青色の仕上がり罫線を入れるのを忘れた……。

全てベクトルのパス。A4、236.22ピクセル/cm=600dpi、4961×7016ピクセル=3.4メガピクセル。アンチエイリアスなし。
PDFデータは600KB。Acrobatからだとエラーを吐かずに1200dpiでも書き出せた。ピクシブの投稿上限が30Mpxとヘルプにあったような気がするけど、見つからない。30メガピクセルのことかな。A4で1200dpiだと、9922×14032=13.9メガピクセルなので、投稿できそう。いろいろテスト。

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2018-09-22 10:01:47 +0000