「どうぞ、お構いなく」
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眠れぬ君に、よい夢を ✕ illust/70029555
◇◆◇素敵なご縁を賜りました◇◆◇
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◇赤羽 蛍一 / Akabane Keiichi
◇27歳 / 男 / 177cm / 罹患者
◇社会人(商品開発)
◇一人称/俺(公的な場では私)、二人称/君、貴方、お前
◇明るく誰からも好かれる男だったが、
悪夢を見るようになってから弱っていくのが目に見え、
周囲からの心配も振り払って普通通り振る舞っていた。
が、親しい者には弱音をこぼしており、
最近になって「死んだ方が良い」という発言が増えてきたため
身を案じた友人に役所に申請に行くように促され渋々申請した。
バクに対して一定の他人の距離感を保ち、眠るのを嫌がるという本末転倒な態度を取る。
正直悪夢を見なくなるというのも半信半疑なので序盤は外面のいい男を装ってやんわり拒否をする。
趣味は旅行。自分が知らない、自分を知らない世界に行きたくて、
自分がどれだけ小さい存在なのか確認したくてしょっちゅうどこかへ行く。
◇夢/他界した家族に責められる夢
学生時代に母と妹を交通事故で眼の前で亡くしている。
青になったばかりの信号を妹が駆け出して、母がそれを追って、
自分がその後ろをついていこうとした瞬間妹と母は居眠り運転のトラックに跳ね飛ばされた。
あの時、自分がもっと早く気づいていれば、何故自分だけ生きているのか、
そんな思いを抱え生きていたら夢になってそれが現れ始め、
あるはずもないのに毎夜毎夜母と妹に「何故助けてくれなかったのか」と責め立てられる。
死にたがる発言が目立つのもこれらが原因。
「貴方も大変だねお役所仕事なんて。あ、俺のことは気にしなくていいから、飲みとか入ってもでかけてくれていいよ」
「目に焼き付いて離れないんだ、あの時の光景が。自分だけが生き残っている、その重みに、そろそろ疲れてきた」
「………………なーんちゃって!あっはは、俺がこーんなこと言ってたら気持ち悪いっしょ!」
◆元気な大学生BAKUさん / 悠木 蒼士さん / illust/70663005
(悠木くん)
友人に言われ悪夢対策課に申請書を出したのがいつのことだったか。
悪夢に悩まされている人間はもはや日常的で対策課は人で溢れている。
そんな折、家に荷物を持って転がり込んできた大学生ひとり。
今日からお世話になります!なんて、下宿先ではないんだけどなあ。
疲れ切った眼にこの子の笑顔は大変眩しくて眼をこする。
「んー…作ってもらうからには食べるけど…お前俺の家の冷蔵庫漁るの慣れたよなあ…」
どろりとした夢を見る。
何度も何度もフラッシュバックするあの光景が夢の中で繰り返される。
ひとの体が、ああも簡単に、玩具みたいに宙を飛んで。
ぶつりと途切れて次の瞬間黒い目玉の母と妹が自分の胸ぐらを掴んで言うのだ。
「どうして助けてくれなかったのか」と。
「どうしてお前も死ななかったのか」と。
暗転。
赤羽さーん!と騒がしい声でうたた寝から引っ張り出される。吐きそうだ。
「社会人に休日まで接待を頼むのか…いや、うん、わかったよお前言ったら聞かないもんな…付き合うよ悠木くん」
「お前が来てからまあ少しは普通に寝れるようになったから。感謝はしてるよ」
悪夢を見ては動悸と頭痛で叩き起こされる。
何も自分を責めるのは夢だけではないけれども、後ろめたさで押し潰されそうな時彼がそっと手に触れてきた。
優しい子だと思う。
まあ、だからこそ負けたくなくて強がるけど。
「…ガキじゃないんだよ、バーカ(腹パン)」
「いつまでも年下のお前に甘えてもらんないなあ。悠木くん、今日は外食しようか。何食べたい?俺の奢り」
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2018-09-15 16:30:14 +0000