「……気に入らないな」
気高き北極星はそう呟く。
ある時、空より街中に現れた外来物。仮として付けられたの名は“寄生するもの”。
「どうだい、何か気付いたことはあるかい?」
そう話かけるは、レトナより捕まっている“浮かぶもの”。
喰えない変わり者だが、あいかわらず敵意は無い。
隣りのはパーティにも関わらず、レトナを心より信頼はしていないという。
しかも、そんな彼らを調べているとの話を良く聞く。
あくまでも猫の道での敵対する相手は、忌わしくも同じ称号を名乗る他の意思の猫の群れ。
少なくとも媚を売る飼い猫連中よりは信用出来る方だ。
「そうだな。まず、寄生するという名の通り、憑いているレトナの行動がより乱暴で不審な動きになっているの伺える。
また、近づいたポケの言動の変化も気がかりだ」
「へえ、ならうちの白い彼らと似たような状況だね」
……なるほどねえ。と、わざとらしく納得する仕草を行う。
癪に障るが、気にするだけ時間の無駄だ。精神的にも宜しくない。
「今は殆ど街中だけだが、このままなら他にも被害が向かうだろうな。一刻も早く外の奴らにも知らせねば」
そして、同胞が迷うことがあれば差し伸べる標となろう。
「ならボクは、外来駆除と行こうか」
我らは元より“自由を愛するもの”。自由を奪うものならば、相手をしよう。
そうして二人は、セメントの四角い高台から地上へ降りるのであった……。
***
話の時間軸は此方(illust/70599422)と此方(illust/70615885)より、少し前に戻ります。
ポラリスさんは、基本的に猫群れではないパーティに対しての敵対意思がないそうなので、立場的に利害関係持てそうだなと思い、少しお話しさせて頂きました。
キャラクターお借りしました:
ポラリスさん illust/68719304
イベントエネミー//ウツロイド
ジェリィ illust/68120926
背景素材お借りしました:illust/12552972
【被験体】第四章 活動方針 illust/70511067
第四章・公式イベント「Memorys」 illust/70486502
第四章・サブイベント「100マスパズル」 illust/70486494 該当数「86」
2018-09-09 09:43:32 +0000