【ハナムケ】エータステーロ【2期】


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▽エータステーロ
 所属国:エステロント
 所有ポイント 70pt
  ( 30 (前期ポイント) + 30 (継続ポイント) + 10 (イベントポイント) = 70pt )
 両親 ファルステーロ ( URL illust/69056716 / 所属国 エステロント / ポイント 30pt )
    ラトゥロシュカ ( URL illust/69072595 )
 きょうだい メルゥキュール( illust/69999064 )

▽朽ちゆく世界にハナムケを( illust/67637283


それは、荷物や手紙に紛れて家に転がり込む粉砂糖のような小さな光だった。

少女達がさえずる。
光の粒が失くしたぬいぐるみの場所を教えてくれたと。
(ーーきょうだいかと思って話しかけてみただけなんだけど。それは首を傾げた)
ビスケットの隠し味になって意中の人が喜ばせてくれたと。
(ーーママに似た香りにつられただけで、バターを落としたのはうっかりなんだけど。それは首を傾げた)
迷子になった時道を示してくれたと。
(ーー自分自身迷子で、ただ"家族"の賑やかさを探してただけなんだけど。それは首を傾げた)

ささやかな幸福をもたらす粉砂糖。
どうにもそんな風に言われがちだけど、
自分でそうしたつもりはない。

ーーママに似たのは羽根と大きさくらいのはずなのに……。

首をひねり続けるそれは知らない。
父親である流れ星が語った最初の物語を。
「ささやかな幸せを守る者であれ」という願いを。

それはまだ知らないまままたどこかの荷物に紛れ込む。
ーー守るべきささやかな幸せに呼ばれて。


▼素敵な伴侶にめぐり合うことができました。
ニナさん ( illust/70020650 )

「それはなに?きらきらひかってる。
 ナイフ?それでどうするの?
 ぼくをおにくにして、ゆめのおれいにする?」
「そっかぁ……ぼくちいさいからおにくとしてあんまりいいものじゃないとおもうけど、
 きみがそれでよければそれでもいいよ」
「ただ、パパとママがしんぱいしてるとおもうから。
 いえにかえってあいさつだけはしたいなぁ」
「だめ……?」

「おはようニナ!あさだよ!――え?きみのことをおぼえてるりゆう?
 ――わからないけど……ぼく、みつけにくいものをみつけるのはとくいなんだ」
「というかそれしかとりえがない」
「だからそんなかおするほど、きみがみつけにくいものなら、
 それはぼくはぜったいみうしなわないものっていみになるんだよ!」
「えっへん」

「このへん!おぼえてる!
 ぼくのいえのちかくだよ!パパのにおいがする!」
「このはなはね、ママのおきにいりなんだけど、パパがよくふみそうになるから、パパはこのへんじゃずっとそらをとんでてっていわれてるの。ふふふ、パパはママにはぜったいかてないんだ。
 ――ニナ?どうしたの。しょんぼりしたかお。
 ぼくをかえして、かえりみち?がひとりになっちゃうのがさみしいって?」
「ぼくはニナがそんなかおしてるのはやだな……」
「いま、たびがおわらなきゃいいのにって。
 いえにかえれなきゃいいのにってちょっとだけおもった。
 パパにもママにもあいたいから、へんなきもち、ここらへんがぎゅってする……」
「だってニナにもあえなくなっちゃうんでしょう?」
「みうしなわないことがぼくのとりえだったのに……」
「こんなのはじめて……。ニナ、どうすればいいかしってる?」

「パパがね、おしえてくれたんだ。
 ささやかな幸せをみつけられたんだねって。
 それを守っていくのがおまえがうみだされたものがたりなんだよって」
「だから、ニナ。ふたりたびをつづけよう?」
「かえりみちはひとりじゃないよ」
「これからいくのはかえりみちじゃない。
 あたらしいふたりたびのさいしょのいっぽ」

「またいっしょに、あちこちまわって――
 ――それからね、幸せって ふえるんだって」
「パパがママにであって、ぼくがうまれたように。
 幸せを守ると、守るべき幸せがふえていくってパパが」
「ぼくはもっともっとたくさん守りたい」
「ニナのこと、ニナのまわりのきらきらするもの、幸せ」
「ふやさせてほしいの、守らせてほしいの」



▼各メッセージの返信には最長で3日程度の時間をいただく場合がありますが、ご了承ください。

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2018-08-11 04:23:52 +0000