【ハナムケ】メユイ【2期】

唐丸
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*朽ちゆく世界にハナムケを【illust/67637283

*メユイ
 所属国:シータ=レイア
 所有ポイント:70pt  (30<前期pt>+30<継続pt>+10<イベントpt>=70pt)

 20歳/159cm//一人称:私 二人称:きみ
 気が弱く人見知りで引っ込み思案、そんな自分を変えるべくつい最近旅に出た。
 すでに三回財布をスられ旅の過酷さを痛感している。
 今度盗られたら取り返せるように筋力トレーニングを始めた。
 腹に巻いているものは腹巻。ほんのりとした温かさで包んでくれるところが好き。らしい。

*スキル
【邪気払いの音】
 健康になる。健康な者は二日間ほど病気も怪我もしなくなる。
【霊水の風鈴】
 水から特殊な風鈴を作り出す技。家に吊るしておいたりその音を聞けば
 ほんの少しだが怪我や病気、呪いの類の症状が軽くなる。
 本人の性格が影響しているのかメユイが作る風鈴は少々小さめ。
【旅人Lv.1】
 旅初心者。度々財布をスられる。

*家族
父:ユハタ【illust/69171754】/30pt
母:モブ/

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*素敵なご縁頂きました、ありがとうございます。
 フルムさん【illust/70062139

「はぁ、お財布…」
何度目だろうか、旅の途中でまた財布を盗まれてしまった。
まぁ殆ど残金はないのだけれど。
そんなときに押し売りにあった、少年の尻尾はぼろぼろ。
きっと苦労しているのね…買ってあげたいけど…。

「ご、ごめんなさい。お財布がね、今ないの。
盗られちゃって…。」


詳しく事情を話すと呆れられたようだった。
どうみても年下の子に呆れられるとは我ながら情けない、顔が熱くなる…上にお腹もなった。
しにたい。
しかし背に腹は変えられないと、少年の申し出に小さく頷いた。

「ど、どう、どうもありがとうね。
あ!あの、お金はかえしますので…お名前聞いてもよろしいですか?」


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「あ!フルムくん見つけた。
 今日ね、お駄賃頂いたからきみにお菓子買ってきたの。」


お金もないし、助けてくれた少年にお世話になりつつ暫くフェール・イールに滞在して働くことにした。
今日はお駄賃が頂けたので、フルムくんに喜んでもらおうとお菓子を買ってきたのです!
なんかぎゃあぎゃあ言ってるけれど、そんな姿も可愛くてにこにこしてしまう。
孫が出来たらこんな気分なのかなぁ。

「わあ、これ本当にフルムくんが掘り当てたの?
 すごい、えっと…お、奢らなくていいからね!ここで待ってるから気をつけて。」

「あの、あの、あのね!鉱石掘りについていっても、いい?
 きみが頑張ってる姿、見てみたいな~なんて思って…邪魔…だよね?やっぱりだめかな。」


人とのおしゃべりは苦手なんだけど、彼は子供ということもあってとても話しやすい。
ついつい会いに来てしまう日が続いた。

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目の前を歩く背中は随分大きくなったなぁ、男の子の成長ってすごい。
もう見上げないと顔も見えない。

あの日あの子は私と旅に出たいと言った。

(え?なんでだろう…一応男女なんだけど…お金も不安だし…なによりご両親の許可は?)

こういう場面では私がとても不利だ。
ぐるぐる考えているうちに押し切られてしまった。

結構唐突に二人で旅をすることになって最初は色々大変なことも多かったけど、今はとても楽しい。
でもきっと彼はいつかいなくなってしまうのだろう。
そう考えるとちょっと、ちょっとだけ胸の奥が痛んだ。

「……あのね、最近思うんだけど、私はやっぱりダメね。
 ひとりでも強く生きられるように旅に出たのに、いつかフルムくんも
いなくなっちゃうのかなって思うと、この先不安だし、それにさ、寂し…い…」


ふと、無意識に口からこぼれた言葉が告白だと気づく。
そうか、私は彼のことが好きなんだ…トマトみたいに真っ赤になった顔を隠して、なんでもないと叫びながら私は走って逃げた。

…のに、途中でこけてしまって人生で一番恥ずかしい一日になってしまいました。

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2018-08-07 19:14:44 +0000