企画元:BABEL 滅びの書(illust/67116881)
最終章『終焉』(illust/69501597)
一体ここはどこなのだろうか。
地も天もわからず、ただそこに存在していることだけはわかる。
何も見えない。痛みも感じない。
意識だけが嫌に明瞭だ。
そういえば、さっきまで誰かと戦っていた気がする。
誰と? どんな相手と? 勝敗は?
全く思い出せないが、今になってはとてもどうでもいい気がしてならない。
自棄ともいえる脱力感が、今はとても心地がいい。
あぁ、ここで眠ってしまうのも、いいかもしれない。
もう、どうだっていいんだ……。
「僕は、かっこいい君が好きだよ」
暖かな光と共に、声が聞こえた気がした。
(illust/67914966)
(後ろの人は中の人じゃないよ)
2018-08-05 07:38:09 +0000