Sag Dem Fruhling Ⅱ【illust/68957768】
「貴方、意識はある?それなら良かった。すぐに治療するわ。寝ちゃダメよ。どこの国の人かしら。私はセレーノの軍医。まあ今は国なんて関係ないわね」
「あら、久しぶり。調子はどう?今日は怪我しないようにね。ええでも大丈夫。また私が治すわ。どこへだって行くから必ず呼んでね」
「デート中でも変事にはすぐ戦場に飛んで行くような女よ。可愛げなんてないでしょ?でもこんな私でいいのなら、ずっと貴方と生きていきたい」
?)ルアル
所属国:セレーノ
性別:女性
年齢:28歳
ポイント:20
セレーノの騎士団に所属する軍医。
室内で大人しくしているより前線に赴きたい派。前線に出ても足手まといにならないよう一兵卒程度には戦える。
いつも戦地を駆け巡り、所属する国に関係なく人を助けている。多少の怪我はなんのそのでガンガン前に出るので部下たちにはだいぶ心労をかけている。
他者に対しては無茶をするときつく叱ることもあるが、自分のことに関しては無頓着。
実際に人の傷は治すのに多少時間がかかるが自身の傷は瞬間的に治る。一見ほとんど不死身だが、そもそも能力に寿命を割くためイーブン。
恋人はいたが何より仕事優先のため婚期を逃し続け気がつけばアラサー。部下にはこのまま独り身なのではと心配されている。本人は特に気にしていないが、こんな自分を理解してくれる人に出会えたらいいなとは思っている。
このままだと暁の魔女の血が絶えることだけが心残り。
恋をすると一途で少々ロマンチスト。ただし仕事には浮気する。
【種族】
暁の魔女
身体のどこかに暉を持つ古い魔女の一族。夜明けを告げるような明るい光を見たヒトが彼らを暁と呼びいつからか自らそれを名乗るようになった。
ルアルはその末裔。
陽の暉を持つ者が殆どの種族で陰を宿す変わり種。
寿命でもあるその暉を惜しげも無く他者に注ぐのは彼女が「最後」の暁の魔女だから。
【スキル】
暉の紋章(ひかりのもんしょう)
身体のどこかに光を放つ紋章を持ち、宿す光により示す能力を変える。暁の名の通り太陽であったり、炎であったり、雷であったり。月や星といった夜を連想させる光を持つ者もいる。
一生のうちに使える暉は決まっており、暁の魔女はそれが「寿命」になる。
苛烈な暉ほど強い戦闘力に変わる。夜の暉は癒しや他者の強化などサポートに特化している。
ルアルは左の頬に月の暉を宿し、癒しの魔術を使う。
*)
素敵なご縁を結んでいただきました……!
人生を共にすると決めた愛する人、イギスアイギスさん【illust/70062563】
初めて貴方を見たのは冷たい戦場だった。
酷く傷つきながら身を削るように戦線を駆けるその姿は危うくてだけど何故だか眩しくて、目が離せない。
そんな彼に敵が武器を振りかざした瞬間、体は勝手に動き二人の間に飛び込んでいた。
「貴方、大丈夫?今すぐに治療するわ。私は平気。そういう体なの。それより貴方よ。そんな傷でまだ戦おうだなんて命知らずにも程があるわ」
目を丸くする彼を放ってそっと傷に手を当てる。暫くして綺麗に塞がった傷に満足して次の悲鳴が聞こえた方へ駆けた。
その間もずっと名前を聞けばよかった、また会えたら、普段は考えないようなことが頭の中を巡っていた。
「あら、また会えたわね。嬉しいわ。今日も無茶しているの?駄目よ。それじゃあ命がいくつあっても足りないわ。
ああ、名乗るのを忘れてた。私はルアル。セレーノで軍医をしてる。貴方は?」
イギスアイギス。
そう名乗ったその人は治療をしようと伸ばした手を押し戻し、「怪我は治っても呪いは解いてくれないんだろ?」そう笑ってまた行ってしまった。
呪い、という彼の言葉を反芻する。
彼の呪いがどんなものかは知らないけれど、私のこれもある種の呪い。太陽を求める人に暁を呼ぶ、一族の使命。この道を迷ったことも疎ましく思ったこともないけれど、今日だけは命を削って戦うことに躊躇いを覚えた。
「こんにちは、イギスアイギス。私、貴方の無茶を止めることはもう諦めたの。その代わり私も連れていって。足でまといにはならないから。大きな怪我をしたときは治させて」
何故だかわからないけれど放っておけない。ずっとこの人を見ていたい。心に芽生えるその思いに名前はない。
そうやって戦いを共にするうちに彼の口から思わぬ言葉が出てくるようになった。
甘くて蕩けるような声で伝えられる愛の言葉。
恋なんてとっくに諦めたつもりなのに、心にじわりと思いが滲む。
私、この人と生きていきたい。
「あのね、貴方に話していないことがあるの。私の人生はもうあんまり時間が残ってなくて、だけど私は命を削ることをやめられない。それでもいいのなら、貴方の呪いを解きたい。貴方の運命になりたい。貴方の人生に私を連れていって」
今日も明日もこの戦場を冬の夜明けを夢見て駆ける。
でもこの先はずっと貴方が隣にいるから、私の心は春のように温かくて、いつだって眩しい。
◎)
婚姻に関して年齢種族国籍等に こだわりはありません。
ルアルは性格上最初からお相手様に好意を抱いていると思いますが、お相手様からルアルに対しては最初は険悪等でも構いません。最終的にお互いを尊重しながらともに生きていく関係になれたらと思います。
身内企画ですので今まで関係を組んだことがない方は勿論、以前別の場所や無印でご縁を頂いた方と再び関係を結ぶこともまた素敵だなと考えております。
メッセージをいただいた際は出来るだけ即日を心がけますが最大二日ほどかかるかもしれません。
三日たっても反応がないようでしたら再度ご連絡ください。
※)
不備等ありましたら各種連絡ツールよりご連絡ください。
***
「父も母も兄も夜明けのためにその暉を燃やし尽くした。それならば私もまた、暁の魔女の名にかけて全てを使いこの世界に再び春を、暗い冬に暖かな夜明けを呼びましょう」
2018-07-31 15:54:46 +0000