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壱ノ※ボーイズラブ要素を含む企画です。閲覧ご注意下さい。
〓 企画元様 illust/67504030
最終世代に二人目です。引き続きよろしくお願い致します。
「ここで出逢ったのも何かの縁だ。草原を通るのなら俺達ケレル族の民が力になろう。誰もが腕には自信のあるものばかりだよ。もちろん、俺も」
「どうだ……可愛いだろう？売ってしまうのが勿体ないくらいに粒揃いだと思わないか。特にほら、このバタバタなんか目元の垂れ具合が絶妙で……『どれも同じに見える』？」
「――……あ、危ない。今一瞬意識が遠退いた……いや、仕事中に居眠りするなんて親父じゃあるまいし。もし俺がまた眠っているようなことがあったら叩き起こしてくれ」
ただ時間だけが静かに過ぎていく夜は、酷く物悲しい気持ちにさせられて苦手だ。早く眠ってしまえれば良いのに、太陽が眠り、星が瞬き、月が大地を照らしても、未だ眠りには程遠い。冷たい夜風に頬を撫でられながらたった一人、置いて行かれたようなそんな心地を、もうずっと長い間味わっている。そしてきっと今夜もまた――。
〓 トロキア・ケレル・セルヴァ
年齢 25歳 / 身長 178cm / 太陽の種族
一人称 俺 / 二人称 君
ケレル族現族長の青年です。産みの父からシュリガーラ族の血を引いています。
継承一年目のまだまだひよっこ族長ですが、
より多くの人々に自部族の存在を知ってもらおうと日々奮闘中。
首都カルミアやヤテュサへ赴き、草原を通る人々の用心棒兼案内人を仕事に。弟や自部族の民を連れ立って日々草原を駆け回っています。
ものぐさな元族長の父とは正反対に堅実な性格でしっかり者。非常に活発的です。
趣味で作っているバタバタのぬいぐるみの売り込みに関しては特に熱が入ります。私情です。
夢見の良い産みの父、弟とは違って夢をあまり見ませんが、見た夢の殆どが予知夢だったせいで無意識に眠りたくないと思っています。今では殆ど不眠気味に。
体力気力共に有り余っているので何日か眠らずにいても動き回れます。が、限界を超えると立ったまま居眠りする。
〓 家族
両親
産みの父：アスワドくん illust/69287354
「おとう様！最近また親父が暇さえあれば寝転がってて……もっと扱き使ってやって。俺が何を言っても開き直って聞く耳持たないんだ。おとう様の口から言えば親父は動くから」
エピオン illust/69246993
「おじい様達もおとう様も親父には何だかんだ甘いけれど、俺はそう甘くないよ。俺が背中を追い掛けていた族長は親父だけなんだから。しっかりしてくれよ、"父様"」
弟：テュアンくん illust/69722149
「深呼吸して。……ほら、落ち着いただろう。テュアンはやれば出来る子だし、本当のテュアンのことを知ったらきっと誰もがお前のことを好きになるよ。大丈夫。次はもっと頑張れる」
「また怖い夢でも見た？いつにも増して甘えただな。テュアンが安心して眠れるまで、今夜は傍にいようか」
〓 素敵なご縁をいただきました…！
ディル・ブラックさん illust/69652656
「なるほど……『見聞を広めるための旅』か。そういうことなら俺も君の力になれるかもしれない。
緑の大地、そこに生きる数多の生命。草原には君の創作意欲を刺激するものがたくさんあるはずだ。興味があるだろう？それじゃあ、明日、またこの時間に」
「俺達ケレル族は狭い世界で生きてきた。たくさんの民の力でようやくその狭い世界から飛び出せているところなのに、族長なんて名ばかりで、俺の力では大した成果も出せやしないんじゃないかって、どこか不安だったんだ。君が俺達の為に筆を取ってくれると言ってくれたその日から、俺の中で何かが拓けたようだった。君には何度礼を尽くしても足りないよ。本当に……ありがとう」
「君の涙は綺麗だけれど、あまり泣かれると俺は正直その……困る。ああ……ほら、また。俺にはこうやって君の涙を拭うことしかできないから……」
傍には見慣れた青年の姿。涙に濡れた瞳が俺を見上げている。指先がほんの僅かに触れ合って、少しだけ迷いながら俺は彼の指をそっと握り込んだ。振りほどかれる気配はない。
「……――夢、か」
照れたようなはにかみを浮かべた横顔が鮮烈に目蓋の裏に焼き付いている。静かな夢だった。けれど確かに幸福だった。傍で規則正しい寝息を立てている横顔は夢で見たものと同じで。俺は。叶うことなら彼と共に在るこの幸福が、この先もずっと――そう願わずにはいられない。
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7/17 21:30までにいただいたメッセージに返信済
キャプション更新 20180723
2018-07-14 15:31:32 +0000