(この身が息絶えて石だけになったら…わ、私を貰ってくれますか、そして何処へでも連れて行って欲しい)
■瑠紡天(るほうてん)[ルリ=ディウィヤ]/女性/17歳/158cm/私、貴方、どもりがちで控えめに話す
□所属国:レフコニア
所有ポイント:70pt (30<前期pt>+30<継続pt>+10<イベントpt>=70pt)
父:カガ=ディウィヤ 【illust/68983561】(レフコニア/30pt)
「お父さんの小鳥が一番好き…わ、私もフェール・イールから私の小鳥を飛ばすから…お返事頂戴ね、や、約束だよ」
母:臙茜天 【illust/68618560】(フェール・イール/30pt)
「見て、上手に打てた。刀を造るの好きよ、だってお母さんが教えてくれたから…」
双子の片割れ:アルカ=ディウィヤ【illust/69633974】
「いっつも私のことばかり…わ、私、アルカが真剣で舞ってるの知ってるんだから!あ、危ないことは駄目!」
■イルウェス・アルトゥさん【illust/69509336】と婚姻を結ばせていただきました、ありがとうございます!
フェール・イールの鍛冶場への道中
いつものように高く飛ばした氷結鳥に鋭い矢が突き刺さって、私の心臓もそのまま砕けてしまう気がした。
其処へ現れたのは人間だけれど、猫のようにも見える青年で
私は、砕けそうな心臓を何とか抱え、とにかく、逃げた。
(氷結鳥を弓矢で撃ち落とすなんて!きっと、恐ろしい人だ!お父さん!お母さん!)
その翌日、彼は大きな獣を持って現れて、其れを見た私は眩暈と頭痛がしたけれど
彼の纏う衣服の模様にどこか懐かしさを感じて、彼を傷つけないような言葉を何とか絞り出した。
「……あ、あ、あの…あ、ありがとうございます。もう、き、気にしないで、わ、私の事は、ほ、放っておいてください…」
それでも『イルウェス』と名乗ったその青年は、まるで御伽噺のように、毎日毎日、私の元を訪れて
謝罪の言葉と、綺麗なお花と、道中に見た景色や、恐らく彼の宝物であろう家族の話を置いていった
「イ、イルウェスさんも、ふ、双子なんですね、…私も双子なの…い、一緒ですね」
「あ、貴方と似た御耳のお、女の人を、昔…見たことがあるような気がする、鍛冶場で
母も鍛冶職人、なの…わ、私は『跡継ぎ』…あとつぎ?なのかな……分からないけど…自分の事なのに、変、だよね」
「真名みたいなのがあるの、『瑠紡天』は、鍛冶職のための名で …私は『ルリ=ディウィヤ』、伝達の民の一人、初めて家族以外の人に名乗ったわ」
いつの間にか、口籠らずに話せるようになっていって
いつの間にか、会話が途切れないようになっていって
そしていつの間にか、彼を待ち焦がれている自分に気づいてしまって
私はまた、私の心臓がそのまま砕けてしまう気がした。
でも、今なら、きっと逃げずに言える。
「小鳥に言葉をのせて飛ばしていたの、でも今日はやめておく…ねえイルウェス、ちゃんと聞いて欲しい、」
「私、貴方が好き」
■煤紅の鍛冶師(すすべにのかじし)
古くからフェール・イールで鍛冶職を生業としてきた家系。
年中「煤」が降り注ぐ火山の麓で営んできたためこの名がついた。
昔は伝統ある「武器職人の一族」と自負していたが、昨今は生活用品や、鉱石を使用した土産を鍛錬し売買して生活をしている。
王の政策に賛同しており自警団のための武器を無償提供している。
■瑠紡天
伝達の民の父と、鍛冶職人の母を持つ鍛冶見習いの少女。
幼いころから父の氷結鳥がコミュニケーション手段だったため人見知りで内気な性格。
商いのためと人見知り克服のために、母を見習い客寄せの剣舞を勉強中。
*
母から継いだ鍛冶稼業と、父の狩猟民族の血の間でどう生きるべきか迷い
レフコニアの家族の元とフェール・イールの鍛冶場を行き来しながら生活をしているが
その迷いは誰にも話しておらず、誰にも伝わることはないと分かっていながらも
氷結鳥に自分の気持ちを込めてこっそり夕空に飛ばしている。
*
鍛治職人としての能力と氷結生成の力をアレンジし刀身の美しい飾り刀を作るのが得意で
氷結の涼しげな刃物はフェール・イールでは結構売れている様子。
■スキル
剣舞 … 客引きの踊り。見習い。
白銀の金打ち … 氷結の刀身をした飾り刀を造る。土産商品。
恋文鳥 … 氷結鳥にポエムを込めて飛ばす秘密の遊び。
■企画元様【illust/67637283】
「最良の人と出会って、共に死にゆけるなら…悪くない人生だと思うの、滅びが、ま、待っていても」
(キャプション随時編集)
2018-07-09 13:46:27 +0000