『富を喰らえ 飽きるまで
光を奪え 満ちるまで
羅生の王者よ 楽しみたまへ
我ら 貴様に歯向かえん…』
…これはとある竜と人の世界のとある国に語り継がれる唄だ。「乱暴で欲張りな王」にただただ蹂躙されるしかない人々の畏怖と諦めの思いが込められている。
その様が今起こっている場面だろう。「祭り」にいざなわれた大王竜のすることはほぼ決まっている。屋台に並ぶ美味しいごちそうを屋台もろとも「食い潰す」。彼は祭りの「客」ではあるが、流石にやりすぎだろう。
ただ幸運にも今は「2、3軒の屋台だけ」で満足できたらしい。おまけに彼は「人間は」襲わないし喰わない。理由は単純、硬くて不味い人間よりも、目の前に並ぶ小さいが「旨いごちそう」のほうがずっと魅力的だからだ。
…だが、「屋台を出している人たち」よ注意せよ。大王竜が再び飢え出したら、そちらへ出向くかもしれない…。もし目をつけられ、店ごと食い潰される時が来たら諦めましょう。
そのころ側近は…。(illust/69517355)
2018-07-04 11:48:57 +0000