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90朽ちゆく世界にハナムケを【illust/67637283】
「些細な力にしか、なれないけれど」
☂キウ・カレン・シェンウェイ *カレンが名前
女性/21歳/170cm
所属国：エステロント
所有ポイント：70pt (30+30+10＝70pt)
エステロントの一画で一族の墓守をする鉛色の翼を持つ神子の女性。
水の渦を纏うことで咲かせる蓮の花は、清涼な香りで他者の痛みを和らげる。
☂関係者
父：キウ・サギリ・シェンウェイ【illust/68561228】(30pt)
母：素馨さん【illust/68527580】
妹：狭韋香さん【illust/69478645】
「平穏を願えど、不穏な噂ばかりを耳にします。…サイカ。あなたも気をつけて」
「あまり、外に夢を見ない方がいいと思うの。…その、心配で。でももし、そんな機会があったらわたしも…ううん。ちゃんと帰って来て、わたしにそのお話を聞かせてね」
お仕えする次期当主様：キウ・セイナ・シェンウェイさん【illust/69500702】
「セイナ様。お言葉ですが、もう少しお体を気遣って下さい。…もちろん、わたしがセイナ様のことで遅れを取ることはありませんが、…もう、心配するこっちの身にもなって欲しいわ。先に行っていて。修理道具を運んで来ますから」
「父様方は本当…不器用と言いますか、抱え込んだものを暴いてやりたくなります。…そうですね、わたしたちはまだまだ未熟。一泡吹かせるためにも、成果を出していきましょう」
*7/3 素敵なご縁を頂きました*
ルカさん【illust/69478758】
その日訪れて来たのは、珍しい異国の服装をして、大きな角を持った少年でした。
随分とヒレのついた話を半信半疑で訪ねて来たらしく、目当てが存在しないと知ってもそれ程落胆した様子もなく肩を竦めた。
──『死人も息を吹き返す奇跡の花』、だなんて。
本当にそんなことができたなら、わたしは胸を張って天使を名乗れたのでしょう。
噂とはいえ、期待を裏切ったことは確か。ふと目に付いた傷に触れると、彼は何でもないことのように言ってのけたけれど、痛いことには変わりないだろうから。
「わたしにできるのは、痛みを和らげるだけ。痛みから逃れたいのであれば此処に暫く留まって療養して頂くことになりますが、お付き合いいたします」
そう言い終わるか否かの所で、目の前の彼がふらついたため、失礼を承知でそっと抱き留める。
「大丈夫ですか」
わたしは、彼が正気で、好奇心半分でこの墓地を訪れたのだろうと思っていたのだけれど。
突如、苛ついたように突きつけられた短筒。吐き出すようにしては、やけに丁寧な言葉遣いの脅し。
訳のわからないまま、ただわたしは、「誘拐する」という言葉にどうしても惹かれてしまう自分に気がついてしまった。
この程度の武器を恐れる理由はないはずなのに、きっとわたしも正気を奪われた。
もしかすると、彼にはどうしても治してあげたい子が居るのかもしれない。それなら、少しくらい力になれるかも、と。他へ被害を広げないためにも。この少年の真意を知る必要だってある。
たくさんの理由を作って、わたしは自分の行動を正当化していく。こうするしか、なかったの。
「…あなたについて行けばいいのね？ 分かりました。行きましょう、騒ぎになる前に」
平静を装いながら、胸の内が外への憧れと期待でいっぱいなことに、気づかれないように口元を緩めた。
→全文【novel/9582241】
☂Skill
【鉛畔の墓守】鈍い灰色の翼を持ち、泉の傍で渦を纏う墓守。あるいは、彼女自身が秘める暗然とした感情や反抗心を表す。
【渦鏡の神子】渦を操る神子としての能力。竜巻や水流の渦を生み出し、時に虚像を作り出す。
【献身の誓い】咲かせた蓮の花による清涼な香りで傷や病の痛みを和らげ、助けるという誓い。
☂墓守の神子
遠い昔、内戦が始まる前からひっそりと存在していた天候を操る能力を持った天使の一族。
一族の子は当主を中心に神子として信仰を集めていたが、内戦や異変の影響で一族の数は減り続け、今では僅かな人数しか残っていない。
ただ、神子の象徴である羽根を持った子供たちが増えたことで、少しずつではあるが再び信仰を集め始めている。
かつて信仰の地として栄えた土地は寂れた墓地となっていたが、十数年前に蘇った泉と聖堂を中心に少しずつ復興が進んでいる。
神子の力を盲信する一部の狂信者たちは、復活の兆しを見てその勢いを少しずつ増している。
≫受継要素：水棲華(id=68527580)
☂申請について
年齢性別所属を問わず、相性を見て素敵なご縁を結べましたら幸いです。
ありがたくもメッセージを頂けた場合は、即日～三日以内にはお返事いたします。
もし三日を過ぎても返信が無かった場合、未着の可能性がありますので再送して頂けると助かります。
不備等ありましたらご一報くださいませ。よろしくお願いします。
2018-07-01 04:20:14 +0000