『あらすじ』
この世界は大まかに分けて3つの世界が存在する。
1つは八百万(やおろず)の神々が住む天界『高天原(たかまがはら)』。
1つは、そんな高天原の神々と戦って敗れ、地の底へと封じられた逢魔と呼ばれる魔物達が住む『底根国(そこねのくに)』。
1つは高天原と底根国の間に位置する人間や妖怪といった他種族が住む『豊葦原(とよあしはら)』。
この3つの世界は元々、豊葦原1つの世界であったと言われるが、遥かなる昔に『神魔大戦』と呼ばれる大きな戦争が引き起こって以降……豊葦原の住人達は新たに高天原、底根国と2つの世界を作って、それぞれの道を歩み始める。
やがて長い時が流れても平和は続き、いつしか神魔大戦も豊葦原の人達の中では御伽噺のようになっていった。
だが、これは御伽噺などではなく高天原や底根国は実在する。
そして今、高天原は最大の危機を迎えようとしていた。
その出来事は文字通り唐突に訪れた。
清らかで厳かな雰囲気が漂う高天原の上空に突如、虹色の渦が現れ瞬く間に高天原を包み込んだ。
そこに住む武神と呼ばれる戦いの神達は最初、逢魔軍残党の奇襲かと思ったが、それは違った。
何故なら赤い生地の中央に、白い円の中に黒の『卍』と描かれた腕章を右腕に装着した7人の男女が現れたからだ。
皆、着ている服や色はバラバラだが1人だけ違う者がいた。
黒い烏帽子に白粉を塗った顔、明るい銅を思わせる色のした上装束とまるで平安時代に出てくる貴族か、どこかの馬鹿殿を思わせる男だ。
すると、その男が突如信じられないことを口にした。
元昭「麿は豊葦原の名地摺河(なちするが)の領主にして色彩団当主の足川元昭でおじゃ! 高天原はたった今より、我が色彩団が占拠したおじゃ! 逢魔軍残党を完全に根絶やし出来ない神々に代わり、我が色彩団が豊葦原だけでなく全世界を征服して真の争いの無い世界を構築するおじゃ。邪魔する者は容赦無いぞよ!」
まさか一介の人間が天界に突然現れ、占拠宣言されるとは武神達は思いもよらなかった。
目の前にいる貴族の男と、その家臣達らしき者達を入れて7人……たった7人で武神達が治める高天原を占拠出来るとは思ってもみなかったからだ。
しかし宣言通り高天原は色彩団によって占拠されてしまう。
色彩団が独自に開発した勾玉技術や、各々が持つ能力で武神達を倒してしまったからだ。
高天原の本拠地を占拠されたあと、高天原の空は昼夜問わず虹色に染まりつつあった。
元昭「今日より、ここを色彩団の前線基地として豊葦原と底根国を攻撃……そして、そのあとは宇宙征服して麿達の理想の世界に作り替えるおじゃ! もはや誰にも色彩団を止める者はおらぬおじゃっ!」
この時、元昭や他の色彩団幹部達は勝利を確信していた。
しかし、このあと高天原から緊急救難信号を捕捉した豊葦原にいる美しき武道家達によって奪還されるとは知る由もなかった。
(続く?)
という妄想を描きつつ、とうとう完成しました!
舞台は日本神話のような世界で、色彩団が宇宙征服を掲げて悪事を働こうとする。
そんな悪組織を良しとしない正義の美しき武道家達が蹴散らす……、というような話が書けたらなぁ……と思っています。
尚、色彩団の幹部達は42人います!
今回、センターの当主である元昭を除いて、左から紹介します。
・橙椰晴伸(橙色の服を着た魔導師)
・宙良光琉(カラフルな服を着ており、当主に惚れている月面王国の王女にしてフタナリ筋肉女)
・黒沢秀明(黒色の服を着た忍者)
・粟根成幸(粟色の服を着た男の娘軍師)
・竜崎亜鱗(緑色の鱗柄が特徴な服を着た『竜人』と呼ばれる亜人種の女王)
・原科頓行(原色の服を着た道化師)
また機会があれば色彩団メンバーを紹介していけたらなぁ、と思っています。
追伸:その色彩団と戦う美しき女武道家……誰か描いてくれないでしょうか...( = =)
2018-06-27 15:09:55 +0000