米朝会談の役者衆が点いたり消えたり
ボルトン大統領補佐官が云う「リビア方式」に対して、米韓軍事演習と絡めて、朝米会談中止にすら言及した北朝鮮だが、イラクのフセイン大統領を殺害したイラク核保有疑惑でっち上げもまたアメリカの中東戦争の一つであるとして、会談の役者揃えの名に並べて見せた。カダフィの核は、2004年査察を受け入れ、直ちに米国に移送され、破棄された。その見返りは、反カダフィ勢力への支援であり、カダフィ殺戮で終った。イラクも同様放棄したが、隠しているとして、捕らえられ、裁判に付され死刑で終った。国際的テロ集団を壊滅させたと自画自賛するのだが、勿論のこと石油とドル札のご商売の一幕であったことは云うまでもなかろう。その後は米国のシェールガス等の開発が進むことで、中東石油商売依存が大きく変わり、ドルの威信もまた後退を余儀なくされている。ドルの方は中国新社会主義なる特有の国家資本主義の拡張が原因となっている。習近平もプーチンも役者名に登場してはいるが、ここは、スターリンに代役を頼むとしよう。ボルトンはブッシュ政権下で、これらに係わった。北朝鮮が嫌悪するのは昔の役者の使い回しだからである。ボンペオは昨年CIA長官にトランプが指名し、議会承認を受けた。その後2018年前ティラーソン国務長官の解任後、同様国務長官に指名し、承認を受けた。さっそく訪朝して米朝首脳会談の段取り役として登場するや、北朝鮮に拘束されていた米国人3人を解放させ、共に帰国した。表に検証不可逆後に見返りと主張し、我々は何も払わなかったと強調したが、裏の体制保証、リビア方式不採用もまた会談で出した。 朝米会談の開催を引き出したのは、ICBMが北米大陸を射程下に入れ、核の破壊力がそこに行きついたからである。それと、北朝鮮軍とアメリカ軍の休戦協定の終結、平和条約への進展が呼び出されたからである。文在寅もまたキャンドルに呼び出された。体制保証など、日本国天皇以外に適用されるはずもない。朝鮮半島の人々が決めることである。核威嚇の相互廃止のみが、主要なテーマとなる他はない。
2018-05-20 02:32:38 +0000