こちら【illust/67637283】に二家系目、参加させて頂きます。どうぞよろしくお願い致します。
◆リアハ・アシュランタン
所属国:レフコニア
所有ポイント:30pt (30<前期pt>+0<継続pt>+0<イベントpt>=30pt)
レフコニアにてオイルランプを作る花喰人の少女。
朽ちた草木の灰から硝子を精製する術を持ち、糧とした花に新たな姿を与えている。
生み出された灯りは明るさこそささやかだが持続性に優れ、雪深い地の夜を仄かに照らす。
◆種族
【花喰人-クムトゥム-】
指先から生命力を吸う魔性の一族。一説によると吸血鬼の亜種とされる。
非力かつ脆弱な体質であり、主食に加えて花から生命力を吸い上げる事で体力を補っている。
触れられたものは徐々に衰弱し、乾き、灰となる。時には巨大な岩をも塵へと変えてしまうという。
人里で暮らす際はまじないを織り込んだ長手袋を身につけ、力の発動を抑えている。
養分として欠かせない花の栽培や、生み出した灰の加工に従事している者が多いようだ。
◆スキル
【花喰い】指先から花の生命力を吸い上げ、糧とする。後には一握の灰だけが残されている。
【灰灯し】灰から硝子を精製し、仄かに灯るランプを作る。
【虚飾の面】仮初の仮面と借り物の言葉で己を飾る。
◆素敵なご縁を頂きました。婚姻ありがとうございます!!
シータ=レイア所属、ヴィイさん【illust/68852530】
「喰らい、喰らわれるは世の理。命は巡り、世界は廻る。
けれど遍く知れ渡るものが、皆かく在るとは限らないものです。
命は刈れども、心までは断てない。
夢見る蛹を踏み躙る事は出来ても、彼の見た夢の始終を暴き砕く事は出来ないように」
真白の道を照らす灯火は、吹雪の絶えないこの地には欠かせないものだ。
それは標であり熱であり、時には己が存在を此岸に繋ぎ止める縁にもなる。
灯りを求めて様々な客が訪れる中、その姿は一際異彩を放っていた。
平穏の中に点々と残る混沌を求める様に、何故だか酷く胸が騒いだ。
否、本当はその理由を知っていた。
破壊と死から成り立つ生き方に、僅かに共感の念を抱いたと自覚したくなかったのだ。
虚飾の言葉を見破られ、放棄した思考を突き付けられる事を恐れていたのだ。
混沌の鎌は容赦なく振るわれ続け、ある日とうとう仮面に亀裂が入る音がした。
「…本当は、あなた様の仰るとおりなのです。
この手が生み出すものは死に他なりません。命の亡骸を小綺麗に整え、取り繕って。
どうせ何時か、全て、滅びてしまうというのに。
結局の所わたくしは、生も死も惜しくて堪らないのです。…可笑しいでしょう?」
罅割れた仮面から零れ落ちる雑音は、最早自分でも止められない。
けれどそれを、どこか清々しく思う自分を薄らと感じていた。
灰に埋めた筈の火が、目的を得て輝きを増す。
何時しか再び灰へ還る日が来ようとも、今は確かに此処に在るのだと示すかのように。
「仮面を壊したのは、がらんどうの人形に命の火を灯したのは、あなた様でしょう。
…灯りは燃え尽きる最後の時まで闇を照らすもの。
なればこの身が灰となる日まで、生の限りを尽くしましょう。
ヴィイ様。朽ちゆく世界でわたくしと、共に生きてくださいますか?」
***
「何時か何時の日か必ずや、別れの時は来るでしょう。
ですから、わたくしが枯れるその前に。どうか手ずから摘み取ってください。
あなた様が先に散るのであれば、わたくしが灰を灯しましょう。
どれ程歪でも、それがわたくしの本心。愚かな願いの一片なのです」
2018-05-19 13:35:09 +0000