「まるで春の日向のような殺気ね。眠気を誘うわ」
「ねぇ逸風、私たちはこの先何処へ行くのかしら。この穂先は何を目指すのかしら」
「…(戦わなくちゃ構えなくちゃ立て立て立って動け!)」
■名前:矢凪 盾(やなぎ じゅん)
■所属学年:東軍一年生女子
■身長:173cm 体重:60㎏ Eカップ
■一人称:私 二人称:~さん(同級生、先輩問わず)
■家業は要人警護や怨魔討伐組織の前衛守備要員などに携わるものが多い。
そんな代々矢避けの能力を持つ心剣使いを多く輩出してきた家系の中で、出涸らしと揶揄される凡才。
厳格な父と天稟の才を持つ兄を持ち、幼少時から常軌を逸した撃ち払いの訓練を受けて育つ。
飛礫から始まるそれは徐々に殺傷力が高められ、四方からの矢を経て銃火器に及ぶ。
凡才と称されるも死線を潜っている結果として高い危機察知能力と動体視力、
捌き切れるかは別として刃物は勿論、銃口を向けられても動じない胆力が備わっている。
とはいえ非才で未熟なジュンは常に生傷が絶えず、
家の使用人の治癒系心剣によって直ぐに傷が塞がれる日々。
全身には受けた傷痕の染みが残り、頭髪の一部は白髪と化している。
その異様な容姿と家庭環境により中学まで友人らしい友人はおらず、時折自らの心剣に語りかける癖がある。
喜怒哀楽の表現に乏しいが、挨拶や御礼はちゃんと出来る子。
個性豊かな同級生や先輩を目の当たりにして世間の多様性を知るのが結構楽しく思っている。
また飼育委員として動物と触れ合うのが密かに心の癒しになっている。
家中での立場の低さや、自身の未熟さを認めつつも、心剣使いとして生を受けた以上
この力で自分のできる事を見つけたいと思っている。悲しいほど愚直で真面目。
好きな食べ物は豆腐ソーメン。
■心剣:逸風(いつかぜ)
槍の非顕現型心剣。相手からの攻撃を逸らして避ける程度の能力。
仕手の技量依存な上にあくまで物理的なものに対してのみ有効で、心剣由来の特殊効果には発揮できない。
またジュン自身が他人を傷つける行為に迷いがある性質なので、防御に徹し反撃する事がない。
そのあたりも含めて一族からは未熟と言われている。
「逸風、痛みは生きている証なんでしょうけど、痛いのは…やっぱり厭なことだわ」
■東軍の先輩
・七々木 祈璃さん【illust/68938470】
「ええ、そうですね。頑張りましょう。…、…。ところで七々木さんは目指すものがありますか。私は、時々分からなくなる時があって…」
「傷を受ける事はもう慣れてますから。それにしても七々木さんの心剣って凄いですね。傷痕が残らないなんて、本当に凄いです」
「身内からは凡才と呼ばれてますので毎日の訓練は当たり前です。それで傷つくのは私の能力が低いからです。・・・何故、七々木さんが悲しい顔をするんですか。さ、涙を拭いて下さい」
■同級生の友達
・家倉 灯里さん【illust/68808669】
「家倉さんの心剣はとても儚い容(かたち)なのね。でもとても綺麗」
「その力は誰かの為じゃなく、貴女の為に現れたものなのかも知れない。どうか大切にして」
「私みたいなのが言うのも変な話だけど、無理をしてはいけないわよ」
・茶屋町 柚子琉さん【illust/68849048】
「そうね。家の訓練は慣れているとはいえ今でも怖いし痛いわ」
「槍使いとして茶屋町さんから多くの事を学べる。どういう形であれあの時に声を掛けてくれて、ありがとう」
「茶屋町さんも根は真面目なのだから、その真心で相手に接すれば思いは通じるのでは…?」
・夢見 あかりさん【illust/68809920】
「怨魔という明確な敵がいる以上、心剣使いは戦うものなんでしょうね。戦うとなれば華と散る覚悟も必要なのかも知れない」
「夢見さん、私は相手の前に立つ事しか知らないから、もしもの時はお願いね。縁起でもない話かしら。」
「長所は短所で短所は長所だと夢見さんの素直さを見ていると実感するわ。いえ、今の貴方が素敵だなって思っただけよ」
・桜庭 はじめさん【illust/68832227】
「家業を継ぐという使命感が桜庭さんの力の根源なのかしら。少し、羨ましいわね」
「人から褒められるのは慣れてないから、その、面映ゆいのだけど。日々の訓練は心剣使いとして当然の事よ」
「桜庭さんは甘いもの大丈夫?この駅前の洋菓子店なのだけど、日曜日にケーキバイキングを催しているようなの。もし良かったら付き合ってもらえると助かるわ。ほら、私はこんな身なりでしょう?浮いてしまうのよね」
・東雲 杏華さん【illust/68882828】
「東雲さん、迷惑で無かったら一緒にお昼食べない?先約があるならそちらを優先して構わないわ」
「折角綺麗な御髪(おぐし)と顔なのだから、隠してしまうのは勿体ないと思うの」
「人間、普通なくらいで丁度良いと思うのだけど。普通である事に胸を張りましょう」
・初霜 神無さん【illust/68844638】
「初霜さん、心剣は私たちの持つ精神的な力なのだから、冷静に、冷静に使いましょう…うん、一旦ストップして…」
「初霜さんの力が安定するのが先か、私たちの三半規管が強くなるのが先か…楽しみね、本当に」
「とりあえず悪酔いを静めるのも兼ねて、帰りにアイスでも買いましょう。パピ○でいいかしら」
・御薬袋 月海さん【illust/68859175】
「御薬袋家が名の通った家柄なのは知っているけど、人並み以上の事が出来ても認められない世界なんてどうかと思うわ。貴方の魅力に気づけない世界なんて…」
「家族は貴方を出来損ないというかも知れないし、私は御薬袋さんが凄い才能を秘めた人だと思うわ。でも自分を決めるのはやっぱり自分じゃないかしら」
「御薬袋さんが月を目指すのならば、きっとその願いは叶えられる。だって私達は心剣使いなのだから。望む事を諦めてはいけないわ」
□企画:夏闘乱2018【illust/68304299】
キャプション随時変更します。
2018-05-19 13:27:19 +0000