朽ちゆく世界にハナムケを【illust/67637283】
参加させていただきます!
「わたくし、家族以外の方とあまり話したことがないのです。
…貴方様がよろしければ、少しお話でもいかがでしょう?」
▼べにひわ─紅鶸─
所属国:レフコニア
所有ポイント:所有ポイント:30pt (30<前期pt>+0<継続pt>+0<イベントpt>=30pt)
性別:女性
年齢:16
身長:148㎝
『シュカの一族』の娘。
呪詛と魔刀を親から受け継ぎ、見かけによらず、心身ともに強い。
双子の妹の自慢の姉で在れるような振る舞いを心がけている。
狩りや戦闘では舞うように刀を振るう。
双子の妹:白藍ちゃん【illust/68819830】
「まぁ白藍。貴女もわたくしに負けないくらい強いのだから、もっと自信をお持ちなさい」
▼skill
【シュカの呪詛】…とある化け物にかけられた呪い。
身体能力が上がり、瞳が金色に光り、肌が白くなり、禍々しい紋様が浮き出る。
親から子へと受け継がれ。代を重ねるごとに、呪詛は薄れていくと云われている。
【呪鎮めの舞】…呪詛を鎮める舞。紅鶸は刀を使い舞う。
▼シュカの一族
とある化け物に呪いをかけられた者がいた。
しかしその者、その子らは、呪詛すらも利用する強かさを持っていた。
代々、狩りや戦を生業としてきた武人の一族で、男女問わず強く逞しい者が多い。
▼5/26 素敵な旦那様と出会えました!
フェール・イール 浅葱様【illust/68769797】
「わたくしは、ひとりでも大丈夫」
いつも自分に言い聞かせる。
家族もいるし、双子の妹の白藍もいるし、今が寂しいわけではない。
ただ、いつか、ひとりになる時が来る。
それまでに、もっと、もっと─…心身ともに、強くならねば。
そんな事を考えながら、舞っていた。
今日は呪詛が一段と強くなっており、鎮めるために舞わねばならない。
ふと、気配を感じた。
丁度いい。獲物なら、狩るまで。
家族への土産になる─…そう思い、間合いを詰める。
「…っ」
明らかに、獲物となる動物ではなかった。
人。どうして、ここに人が…そう考えていると、その方はわたくしへと刀を振り翳す。
今まで手合わせをした誰よりも良い一撃だった。
自分の刀で受け、見つめ返すと、明らかに“彼”は焦燥感に駆られているようだった。
「あの…」
わたくしは、獲物と間違えてしまったことを謝りたくて口を開いたが─…彼は、踵を返し、藪の中へと消えてしまった。
或る日。
昼下がりに、すれ違った男性に目を奪われる。
わたくしとは違う耳と尻尾を持ち、刀を携え、中性的なお顔立ちの男性。
そしてこの凛とした雰囲気…間違いない、あの夜の。
そう考えながら、背中を見つめていると、彼が振り返った。
「…先日の夜、お会いしませんでしたか?」
どうやら彼は憶えに無い…というより、暗くて“わたくし”だとは解らなかったのかもしれない。
それでも構わない。無礼を働いたら詫びなければ。
「お詫びをしなければならないのは、わたくしの方です。大したおもてなしは出来ませんけれど、良い茶葉が手に入ったので…どうでしょう、飲んで行かれませんか」
彼は戸惑っていたが、わたくしは強引に押し切って、彼を家に招いた。
また後日。
今度は彼が、お詫びにと甘味を持って訪ねてきた。
「まぁ浅葱様、ありがとうございます。先日とは別の茶葉がありますので、丁度お菓子に合いそうです。どうぞお上がりになってください」
またお話ができる─…とても楽しみにしている自分に気が付いた。
手合わせをして、やはり彼は素晴らしい腕の持ち主だと確信した。
今まで鍛錬を特に楽しいと感じたことはなかったが、彼の技はわたくしとはまた違うもので、見ていても飽きないほどだ。
それは彼の技が美しいからか、はたまた─…
「あの夜ですか?そうですね、狩りの為です。夜の方が、良い獲物がいるのですよ。浅葱様は?」
両親ですらわたくしに夜に出歩くなとは言わない。
わたくしが強いことも、呪詛の力も知っているから─…親から受け継いだのだから当然だが。
「ふふ、大丈夫ですよ。浅葱様も、わたくしの腕はご存知でしょう?」
もしかしたら、浅葱様は、こんなわたくしを心配してくれているのかもしれない。
そうであったら、どんなに嬉しいことか。
はらはらと雪が降り積もる。
縁側でお茶を飲んでいると、ふと視線を感じ、浅葱様を見る。
「ええ、今日は確かに冷えますね。わたくしは生まれも育ちもこの国なので慣れてはいますが…浅葱様、お風邪などにはお気を付けくださいね?」
こうやって誰かと過ごすことで、こんなに心が穏やかになるとは知らなかった。
浅葱様といると、不思議な気持ちが沸き上がる。“これ”は何だろう。
この気持ちが何なのか知れたら、もしかしたら、呪詛のこともすべて話せるかもしれない─…
そうだ。妹の白藍に、今度相談してみようか。
「浅葱様─…貴方様へのわたくしのこの気持ちは一体何なのでしょう…」
「浅葱、わたくしもいつも貴方様を愛しているわ」
彼と一緒にいることが当たり前になった今、いつかくる“ひとり”にわたくしは怯えなくてもよくなった。
彼の全てはわたくしのもの…わたくしの全ても、彼のもの。
それは愛しさと共に、安堵をくれる。
きっといつまでも一緒に在れると、確信が持てる。
彼に抱き寄せられ、抱きしめ返し、わたくしは心から穏やかに微笑む。
「わたくしも、貴方様に感謝しています。浅葱のぬくもりは、わたくしの冷たかった心を温めてくれる」
「浅葱、わたくしは貴方様と生涯を共に往くと誓います」
▼婚姻について
異性中性、所属国関係なく、相性の良さそうな方とご縁を結べたらと思っております。
お返事には最大で2日ほどお時間をいただく場合があります。
2日以上経っても返事が無い場合は不着の可能性がありますので、再送していただければ嬉しいです。
2018-05-19 10:23:04 +0000