朽ちゆく世界にハナムケを【illust/67637283】
ID末尾4のため、レフコニアにお邪魔します。
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◆ レヴリエ・シプソフィラ=ニゲラ Reverie Gypsophila Nigella
所属:レフコニア 所有ポイント:30pt
中性/21歳 私/あなた
レフコニア方面を源流とする不可視の一族、「夢貌の徒」。
内戦の折に多くの夢貌の徒が国を離れ、ここレフコニアに残された一族は衰退の一途を辿っている。
人目につかず現実の者と交流を絶った生活を送るシプソフィラ家の末裔。
レヴリエもまた例外無く俗世間と壁を作り孤高の身を甘んじて受け入れている。
穏やかに見えて気難しく、自分の意思を他人に押し付けたがり。ワガママ。
美味しいご飯を出すまで夢から覚ましてやらない、さもなくば夢まで喰らい尽くして二度と覚めないようにしてやる。
等と夢の主を脅したり、つまりやりたい放題である。
◆ 無貌の徒
・モルガナ・ソムニフェルム・ニゲラ【illust/68657420】(種族設定はモルガナさんのCSもご参照ください)
◆ Skill
【夢渡りの護符】
夢を渡る者たちが悪夢へ囚われぬ為の羅針盤。
【シーラの芳唄】
「歌声が聴こえた。まるでこちらを誘う様な、甘く薫る歌声だ」
「まずいと思ったときにはもう遅かった。意識は霞み出し、目に見えぬ視線を感じながら抗う間もなく、――やがて途絶えた」
「そして目を覚ました時、おれの目の前にいたのは」
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もし夢の続きがあるとしたら、
◇ 婚姻
同郷のレフコニア ラヴィル・ザハーロヴィチ・ラプチェフさん【illust/68622140】
まどろみに満ちた景色で、その少年の声がやけに響きました。
ウサギのようなその耳、ヤギのような角。妙にふわふわとした不思議な姿。
変わった方、間違いなく同族ではありません。
では何故ここに?夢を見ている当人と私以外の第三者がいることなんて初めてでした。
しかし、そんなものに気を取られている暇はありません。私は少年に歩み寄ります。
ここは私の領域、夢の底。そして何より、
「それは私の獲物です。邪魔者はお引取りください」
獲物の横取りなんて不埒なこと、許すわけにはいかないのです。
…
「また、あなたですか」
それから、少年は度々夢の中に姿を現しました。
初めに見せた媚びる様な顔は嘘だったかのように、傲慢でふてぶてしい顔で。
どうやらそれが彼の本当の顔なのでしょう。ヤギのような角を持つくせにウサギ。その上猫被り。意味が分かりません。
意味のない口論をしている間にも食事の時間は減っていきます。私は実に不愉快で、それが余計に口論を白熱とさせるようでした。
「次はもう来ないでください」と、何度言ったか分かりません。
でも、
夢とは儚いもの、とは誰の言葉だったでしょうか。
夢の記憶は脆く、私たちはいつだって人々の心から煙のように消えていく。
二度目に会っても、三度目に会っても。彼らに継げる言葉はいつだって「初めまして」でした。
「見つけた」なんて言われたのは初めてでした。
…
ある日、いつも通り現れた彼は言いました。
「俺が大きくなるまで大人しく待ってろ、首を洗ってな」
これは宣戦布告でした。夢の中だけでは飽き足らず、いつか現実にまで会いに来ると。
そんなこと、無理に決まっているでしょう。だって私たちは『夢貌の徒』。夢の中に生き、現実ではただの抜け殻なのです。
抜け殻に会いに来て何になると言うのでしょう。その目は私を映さないのに。
空虚の身体を抱えた生は恐ろしいでしょう。道を歩みたくとも足があるかどうかすら分からないのです。
それを、あなたと共に。
「良いでしょう」
これは当てにもならぬ宣戦布告への受諾でした。ただそれだけでした。
「ここは一つ勝負といたしましょう」
やれるものならば、と見据えたあなたの目はやけに恐ろしく思えたのでした。
その日、不可視の瞳が捉えたのはよく知るあの顔。
傲慢でふてぶてしくて、いつもイジワルばかり言うあの人の顔。
真っ直ぐにこちらを見るその瞳には、いるはずのない私が見えた気がして。
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それは白くて小さな花の夢 いつか飛ぶ日を夢見た蝶の話
2018-05-16 07:01:16 +0000