「お!早かったねぇ」
自宅玄関で姉ちゃんと鉢合わせる
俺「ちょっと話したいことが」
めぐみ「なに?」
「にゃ~ん」
めぐみ「猫...どうしたの?」
そこで後ろにいた先生が身を乗り出した
牧野「すみません。私が拾ったんです
病院に連れて行ったら、どこも異常ないって
病気とかの心配は無いです」
俺「この子、面倒見て上げられないかな?
でなかったら、里親が見つかるまででも置いてあげたいんだけど」
めぐみ「うん ちょっと待ってて」
状況を察したのだろうか俺から猫を受け取ると、リビングのほうに引っ込んでいく
両親と話しているのだろう
牧野「大丈夫かな?」
俺「それでも今日はうちで面倒見てあげるから 安心して
でも多分姉ちゃんのことだから...」
先生の弱弱しい笑顔と待つこと数分
めぐみ「あんたと私でちゃんと面倒見るってことで、OKだよ」
俺「お!」
先生がぱぁっと笑顔になる
めぐみ「で、名前決めてるんですか?」
牧野「...ノワールってのはどうかな?」
めぐみ「かわいい! ノワちゃんね!
じゃぁ早速寝床つくってあげにゃいとねぇ~」
仔猫もとってもうれしそうだ
牧野「ありがとう。立花」
俺「姉ちゃん面倒見いいんで、安心してください
こまめに様子も見に来てくれれば、あいつも喜びますよ」
牧野「有難う。なんか迷惑掛けてばっかりだね」
俺「姉ちゃんも失恋の慰め相手が出来たからいいんじゃないかな」
牧野「私もほら、天涯孤独だから、なんか感情移入してしまって
家族ができて、よかった」
俺「先生も家族みたいなもんです。だから夕食食べてって下さい
まだですよね?
っていっても俺たちはとっくに済ませてるから、残り物になりますけど」
遠慮する先生を姉ちゃんが引きとめ
俺は猫缶と電球の買出しに再び闇夜に放り出されたのだった
++++++++++++++
お名前どうもありがとうございました~
ノワールちゃんとルナちゃんが同票で、サイコロで決めました
お心の篭った候補に、嬉しくて思わず涙...
先生の笑顔を増やしたいためのシナリオだったのですが、作ってよかったです
2018-05-10 17:55:50 +0000