本気でノーベル平和賞を取って見ろ
2009年4月5日のプラハ宣言は衝撃的なものであった。核廃絶への道を示したのである。そして、2009年のノーベル平和賞が彼に授与されたのも、この宣言に世界が大きく期待したからである。でもその後のオバマの戦争は全くそれとはかけ離れたもので、単に、ビンラディン暗殺に終ったに過ぎない。彼を大統領にした人々の落胆も大きかった。オバマのノーベル平和賞程貧弱なものはない。佐藤栄作よりはまし程度に過ぎない。朝鮮半島から核をなくす。ついにトランプのディールが、オバマ越えをする瞬間がやってきた。朝鮮半島の休戦状態を解消して、終戦し、平和条約を締結すること、そして朝鮮半島周辺いや大きく地球半分の地域から、アメリカの核を、中国の核を、ロシアの核を、インドやパキスタン、イスラエルの核を廃絶すること。そして地球上から、核兵器を廃絶すること。今までいかなる首脳といえどもできなかったことがなし遂げられるまたとない機会がやってきたのである。オバマ大統領は、アメリカグローバル資本の枠内で終った。トランプはその枠を越えて、アメリカ資本の思惑をあまり重視することもなく、独自のディールに踏み込んだ。もちろんトランプがアメリカ資本と対立する意思はないし、その制御をする意図もないのだが、ないだけに、多少の矛盾にこだわらない瞬間を持っている。ディールと称する半博打と云うか、選挙キャンペーンの文句を踏襲するだけというものだが、だからこそ、一瞬の作動がありうると云うことになった。仮に核廃絶の目標を謳い賞を取ったとしても、オバマ以下に終ることも、それだけ信念やら意思やら、思想やらが確立していないだけに、予想されるが、栄作秘密協定よりはましになる可能性もまた低くはない。北朝鮮も、韓国も、そこのところの読みはその程度だろう。だが、世界の意思は格段と成長している。ノーベル平和賞でオバマ越えを目指すかも知れないし、そうなるかも知れない。
2018-05-06 11:54:00 +0000