朽ちゆく世界にハナムケを【illust/67637283】
「晴れていても、雨は降りますからね」
☂キウ・サギリ・シェンウェイ *サギリが名前
男性/22歳/177cm
所属国:エステロント
所有ポイント:30pt (30+0+0=30pt)
エステロントの一画で一族の墓守をする堕天使の青年。霧を操る能力を有し、傘を片手に佇む。
兄を盲信し、自身に対しては自嘲的。人の好意を真っ当に受け取ることができないでいる。
敬愛する兄:キウ・アマネ・シェンウェイさん【illust/68561208】
「兄上がお強いのは分かっております。…せめて、ご無事を祈るくらいはお許しください」
「兄上の不遇に耐え抜く背を見て、僕は育ちました。もう、あんな思いはさせません」
*5/4 素敵なご縁を頂きました*
素馨さん【illust/68527580】
その日の招かれざる客は、肩で息を切らせて駆け込んできた少女だった。
素馨と名乗った彼女は、透き通るような金の髪が乱れていることも気にせず、助けてください、と切実に訴えた。
それでも、僕が最初にやる事に変わりはない。
「此処が何処か、ご存知で? …僕はこの墓地を守る墓守の一人。貴方は、…まあ、迷い込んで来たのでしょうが。何故、ここへ?」
よくよく見ればその足元は裸足のままで、思わず眉を顰めた。
そんな少女が怯えながら話したのは、攫われた所を逃げてきたのだという哀れなもの。
「…それはまた随分と、不幸な目に遭われましたね。僕も悪魔ではありませんから、貴方が落ち着くまで匿うくらいはいたしましょう」
そう言えば、少女は安堵したかのように息を吐き、そのままゆっくりと眠りに落ちてしまった。余程疲れていたのか、匿うと言った手前放っておくわけにもいかず、ひとまず自室まで運ぶことにした。
振動で起きるかと思い、自室で寝かせてからも暫く待ってみたものの、一向に起きる気配は無かった。
一つ溜息をついて、墓守の仕事に戻ることにする。
海中で生活していると言っていたから、恐らく故郷は青の国だろうと当たりをつけ、そのあたりに詳しい者は居ただろうかと考えを巡らせる。
自ら送り届けるという選択肢は端から無い。この背の目立つ黒い翼は、人前に晒せるものではない。
けれど、あの少女はこんな姿を見ても怯むどころか安心したような素振りだったことが、解せないでいる。
→全文【novel/9582241】
☂Skill
【黒紕の墓守】黒い翼を持ち、霧で迷わせる墓守。あるいは、彼自身の黒く濁り、迷う心を表す。
【天霧の神子】霧を操る神子としての能力。濃度を調整できるが、何度試しても、完全には晴れない。
【盲従の誓い】天に仕える騎士として、天使であり、一族の存続を憂う兄をサポートするという誓い。信じられるのは、ただ一人の肉親である兄のみ。彼が望むことこそ、自身の希望である。
☂墓守の神子
遠い昔、内戦が始まる前からひっそりと存在していた天候を操る能力を持った天使の一族。
一族の子は当主を中心に神子として信仰を集めていたが、
内戦や異変の影響で一族の数は減り続け、今では当主とその弟の二人を残すのみ。
かつて信仰の地として栄えた土地も今はただの墓地となっており、遺された兄弟が一族を弔った墓を守っている。
家系の没落とともに信仰も失われていったが、神子の力を盲信する一部の狂信者たちは未だ残っている。
☂申請について
年齢性別所属を問わず、相性を見て素敵なご縁を結べましたら幸いです。
ありがたくもメッセージを頂けた場合は、即日~三日以内にはお返事いたします。
もし三日を過ぎても返信が無かった場合、未着の可能性がありますので再送して頂けると助かります。
既知関係等もお気軽にお声がけください。
不備等ありましたらご一報くださいませ。よろしくお願いします。
2018-05-03 15:28:24 +0000