#54 メイド先生(二代目)

みらくる☆
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修学旅行が終わると矢継ぎ早に文化祭に突入する

うちのクラスはメイド喫茶をやることになり 女子は喜ぶものもいたが
男は淡々とした裏方作業が待っている
田尻は去年と同じ出し物でがっかりしていたが、隣の深山の喜ぶ顔を見て
これでちょっとでも元気を出してくれたならと、嬉しくもあったりしたのだった

テーブルの設営で、教室に入ろうとドアを開けた時

牧野「あっ」
俺「わ!?先生」

深山「お、ナイスタイミング」
俺「先生、その服...」

深山「うちは先生も参加するの」

牧野「いや、仕事もあるから...」
深山「それじゃお手すきの時に。先生、綺麗なんですから
きっとお客さん倍増です」

深山の言葉に、先生は顔をバラ色に染めた

深山「それにしても制服余ったから着てみてっておススメしたんだけど
全然遠慮しないから、少しびっくりしました」

牧野「昔、こういうのじゃないけど、バイトで制服着てたのを思い出して
ちょっと着てみたくなって...こういう服着るの、好きなのかも。
意識してなかったけど」

深山「でも、凄く似合ってますよ
本当のメイドさんみたい!って、実物見たことないですけど」
からからと笑う

先生はあれから普段と変わらなく過ごしていた だからこそ
必死で何かを押さえ込んで、無理しているんじゃないかって
逆に心配にもなっていたんだ

ちょっとした笑顔が、俺を大いに安心させた

深山「ね、あなたもそう思うでしょ?」

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2018-05-01 19:41:29 +0000