「一体何があったんです?」
俺が聞くと
先生は目を瞑って 躊躇うように言った
牧野「…前の学校で、色々あって
他の先生方と合わなくなっちゃって
...それでも、教師を辞めたくなくてね
だからしがみついて ここにいるってわけ
でもこっちで身体を壊しているって聞きつけて
彼はもう一度故郷でやり直してみないかって、誘いに来たのよ
でも拒否したから、もう来ないわ
巻き込んで、ゴメン
恥ずかしいとこ見せちゃった」
俺「俺だって勝手についてきて、でしゃばって ごめんなさい」
それについては先生は問題ないと言うように笑顔で返してくれる
絶対に、もっと他になにかあるとは思った
でも、聞けなかった
先生も、それについて俺が察していると思ったのだろうか
牧野「本当に ごめんなさい」
そっと呟いた
二人で歩きながら
彼女の気持ちをちょっとでも楽にしてあげたくて
うつむく彼女に思い切って言うことにした
俺「先生、ずっと前に言ってましたよね
地獄に落ちるとかって...」
通りから先生の家に入る前の一言。彼女は先行していた足を止めた
俺「だったら、俺も一緒に居ますよ
二人だったら寂しくないでしょう?話し相手位にはなりますし
でも、地獄って休む間も無く働くイメージですね
話す時間は無いかも」
牧野「…」
先生は何も言わずにアパートの階段を登っていった
あまり支えにもならなかっただろうか
それでも、少しでも彼女の心に響いてくれることを願いつつ
俺も家に向けて歩き出した
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2かと思って予想で作画していたんですが
結果1が多く、イラスト1枚目をNGにw
多忙でお礼が言えずすみません
いつも閲覧、コメントに大感謝!
2018-04-27 18:51:37 +0000