#47 アキゾラ カナタ

みらくる☆
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「先生、牧野先生のことですが」
授業も終り、教室から出て行く先生を捕まえる

俺「今日はとっても具合悪そうで、もしかしたら何かあったんですか?
すごく心配で...」

いきなり声を掛けられ、目を丸くして三好先生はびっくりした
困った感じの先生 ここでは口に出来ない病気なんじゃ...

そんな先生に、追い討ちをかけるような声

深山「先生、私、牧野先生は部活の顧問で、凄くよくしてもらってるんです
だから心配で。
彼も勉強とかでお世話になっているみたいなんで
だから、是非、詳細を...」

突然の深山の訴えに、先生はまた驚いた
先生「...ごめんね、いきなりでびっくりしちゃって
午前中、先生は保健室で休まれたてたけど よくならなくて
タクシーで病院に行かれたの」

深山「病院って、どこですか?」
先生「...」

(やっぱりそこまではむりか)

先生「保険の先生にお伺いしてみるわ。後で聞きに来て
私、ケータイとか持ってないの」

俺「そんな事まで話しちゃって良いんですか?」
先生の優しさに対して、失礼ながら咄嗟に言葉が出た

先生「凄く心配そうなんだもの。お見舞いに行ったら先生も喜ぶと思うわ 
牧野先生。生徒さん大好きだから
でも、寝てたりしたらそっとしておいて上げて」
一件冷たそうな印象だけど、この人は凄く思いやりのある人だと感じた

放課後、深山が病院の場所を教えてもらってきた
深山「でも、ちょっとかかる距離だね、電車とバスの乗り継ぎになるかな」

ずっと感じていた
彼女は以前の俺とのやり取りをまるでなかったように振舞っていた
申し訳ないような。嬉しいような気持ち

俺「足なら大丈夫だ」
きょとんとした彼女を校外にでるように促す

めぐみ「はじめまして あなたが深山さんね 私はこいつの姉です
先生、心配で連絡しても繋がらなくて。助かったよ!
さ、乗って」

秋の夕日を背に、姉ちゃんの車は病院へと走り出した

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2018-04-10 18:21:30 +0000