【えんもの】糸倉紡希【二世代目】

ツキナ@新規企画参加自粛中
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此方の素敵【illust/67011335】企画に二世代目から・二人目参加させて頂きます。

※【4/30 20:00】までに頂いたメッセージに返信させて頂きました※

※主催様から承認頂きました!※

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「顔も知らない親を恨むなんて、疲れるだけです。
今は生きていく事を頑張ってみよう、それが精一杯です」


▼糸倉紡希(いとくら・つむぎ)

種族:人間
年齢:18歳
身長:152

一人称:私
二人称:君、あなた

両親は黒髪黒目だった。
その上を遡っても、金の髪も金の瞳もいなかった。
それが、彼女がほぼ押し付けられる形で神社に預けられた理由であった。

両親に対して思うところはあるが、今は生きていくのに精一杯。
巫女として、親代わりに育ててくれた神社の手伝いをしている。
大人しく礼儀正しいが、境遇が境遇の為、気を許した相手には皮肉屋な一面を
曝け出す事もあるようだ。
しかし本質は困っている人、弱い立場の者を放っておけない性質。

「おはようございます。今日もお早いですね」
「考えても無駄な事は、考えないようにしていますから」
「……家族でお祭りとか、一回くらいは行ってみたかったけどね」


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素敵なご縁を頂きました!
「笑顔になる事を、思い出させてくれた人」

炎華様【illust/68025005

――あの方は、見てくれだけで私に好奇の目を向けてくる輩とは、何もかもが違った。
私と違う、美しい黒と赤を持つあの方は、けれど見てくれではなく、私の表情が乏しいのが、気になったと言って。
だから、私は。

「……私ですか? 気の利いた話は出来ませんが、よければ」

我ながら素っ気ない返しもあったものだと思ったが。
それでもあの方は、以来時々此処に来るようになった。
偶に悪戯はするが、基本的に悪意や害意はなく、寧ろ純粋に此方を気にかけているのが解ってしまっているので、邪険にも出来なかった。
……それが、その時間が、心が安らぐと感じ始めたのは、いつからだっただろうかと思い返せば。

そう、あれは、仕事休みの日に、彼に連れられ野原へと出かけた時だったか。
何処か悪戯っぽい表情で笑み私の目を覆ったあの方に、少し身構えていたのだが、それも杞憂に終わった。――どころか。

「………………花が」

再び視界が開けると、私達の周りが、一瞬で色づき、華やいでいた。
あの方の咲かせる花が、世界を彩っていたのだ。
そうしてあの方は、花冠を作り私に載せてくださった。
驚きはしたが、――胸の内に温かなものが広がって、自然と笑みが溢れた。
こんな風に笑ったのは、いつぶりだったか。
そんな私を見る何処か満たされたようなあの人の顔に、今までで一番素敵な笑顔だと笑んだあの方に。
私は期待してしまったのだ。
この方なら、私の欲しかったものを、与えてくれるのかも、知れない、と。

祭に行ってみたい、と誘うと、あの方は笑顔で頷いてくれて。
変わらぬ笑顔で手を引いて、一緒に祭を回ってくれた。
その手が温かくて、その笑顔が優しくて。

「……物心ついた時には家族がいなくて。家族と出かけたかった。祭りにも行きたかった。でも諦めてた、迎えに来てくれる人などいないから」

「だから……迷いなく頷いてくれて嬉しかった。貴方は本当に、私の諦めていたものを惜しみなくくださる」


私がどんな顔をしていたかはわからない。
けれど、私よりもその話を聞くあの方の方が、ずっと痛みに耐えるような顔をしていて。
もうすぐ花火だ、と夜を急ぐあの方の導きで、丘の上へ。
一番綺麗に見える場所なのだと、安堵したようにあの方が言うから。

私の為だ。私の為に、してくれた事だ。
花も。祭も。
そうして咲いた、色とりどりの花火も。

咲いては散って、燃え尽きて。
その花々が、いつしかあの方が咲かせた花と重なった。
見えなくなっても、手元に残らなくても、心に鮮やかに焼きつく、花。
零れた涙は、眩しさだけのせいじゃなく。

「斜に構えて家族なんか、愛なんか知らないって、嘯いていましたが。……本当は、ただ勘違いしてしまうのが、怖かっただけなんだ」

「だけど、私は、……あなたを信じていいのでしょうか。許されるなら信じたい」


情けなく泣き笑う私の言葉を、あの方はちゃんと聞いてくれた。
全てわかって、それでも彼は、見捨てないと、離さないと――幸せにすると、そう言うから。

だから、期待してしまったのだ。
この方となら――炎華様となら。家族になれるのかも、知れない、と。

「許されるなら、これからも私と共に、生きてください、炎華様」

笑顔なんて、もうずっと忘れていたのに。

乾いた筈の種が、蕾をつけて綻ぶように。
私は貴方の傍らで、花を咲かせ続けよう。
貴方が芽吹かせ、咲かせてくれた、笑顔の花を。

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2018-04-10 15:53:01 +0000