中学一年生の間は、男子で学年いち、おチビさんで学ランがダボダボだったら、いいな。
友達から、
『コゴローちゃん、おちびさんで、かっわいい~の』
とか、
『まだ、アソコの毛が生えてないんじゃないの~?』
とか、からかわれたりして。
その度に、ビシっと指さして
『るせぇな。そのうちに大きくなるんだからな。そうなったらアソコの毛だってすぐに生えるし。
あっというまだからな。覚えてろよ』
なんて、むきになっていい返したりしてな。
あと、牛乳のイッキ飲みしたりしたりしてさ。
陰で涙ぐましい努力を続けたりしてたら、萌える。
そうこうしているうちに、中2にあがる前の春休みに一気に背が伸びて、かっこよくなり、女子から
『ちょっと、あんなかっこいい子いた?』
『ってか、毛利君じゃない?』
『ええ?うそ?』
みたいな。
そして、自分の事をからかっていた友達に対して
『ふふん🎵宣言通り、大きくなったぞ』
と、ドヤ顔の小五郎。
そんな小五郎に対して
『マジかよ。くっそー。俺らの可愛いコゴローちゃんはもういないのかよ』
『返せよ。今すぐあの可愛いコゴローちゃんに戻ってくれよ、たのむよ』
と、嘆く友達たち。
そんな友達たちに向かって
『・・・なんなんだよ、オメーらわよ』
と、小五郎。
・・・な、やりとりが見たい。
もちろん、コゴエリも。
可愛いからかっこよくなった幼馴染みに対して、ドキドキする英理ちゃんとかさあ。
他の女の子に言い寄られている小五郎の姿にヤキモキする英理ちゃんとかさあ。
自分の気持ちに気づいてしまう英理ちゃんとかさあ。
けど、素直になれなくて、ついつっけんどんな態度とる英理ちゃんとかさあ。
って、あれ?いつの間に英理ちゃん視線の話?
2018-04-09 04:37:08 +0000