「明日の私を祝福してください」
°˖✧ 祈りの星と願いの旅 ✧ illust/66740270 ✧˖°
その少女は家族や友達に囲まれ愛し愛され育ったが、
自分の小さな世界の外にも興味があった。
ゆるやかな時間を幸せに生きるか、
新たな景色を見るために旅をするか悩んでいた。
明日起きたら決めよう。
だから、その決断に祝福を。
流れ星に願った次の朝、彼女の影が宿した星を映していた。
とある女の子が、長い旅を始めた物語の始まり。
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きっと授かった祝福は星ではなくて、
あなたに出会って共に旅をすることだったと思う、星守のナターシャ(illust/67608460)。
「そうなんだ。記憶が戻らなくていいなら、ナターシャは何を願うの?」
――――――――✧ Letter 0
拝啓 お父さんとお母さん、そして皆へ。
二日前に、シリウスに無事つきました。本当はその日のうちに手紙を出そうと思ったのだけど、数日間はバタバタしていて荷すら解けませんでした。今ようやっと、家の間を覗く夕日の最後の光を捕らえつつ、筆を手にしています。
どうやら星守は魔法使い様が決めるものではなく、こちらの希望が通るようです。
それなら考えさせてくださいとお願いしたら聞いてくださりました。
希望と言われても、すぐに出ませんでした。どんな人がいいか。
長い間危険な旅をするのだから、互いに信頼関係が築ける人。
「生きたい」
「…ありがとう。我儘を聞いてくれて。
旅をし続ける限りナターシャの願いは
叶わないのに…それは本当に、ごめん。でもやっぱり私――――」
様々なところに行ってもっと学ぶことにも許容してくれる人。
「ナターシャ、見て!
灯台と船が離れていても会話するための言語なんだそうだよ。
知らなかった、面白いなぁ」
もちろん、守ってもらわないといけないでしょうから、実力のある人。
「わかった、ナターシャがダメって言うなら。ありがとう」
さらに贅沢を言うなら、一緒に旅して楽しい人。
「特産品のお菓子…?
……。
ナターシャも一緒のこと考えてたね。
食べるしかない!行こう」
それは他人に決められるものでもなく、
紙に書いた希望だけで運よく決まるものではない、と。
だから時間がある限り、これからちゃんと見定めたいと思います。
明日は、シリウスを探検したいと思います。
街の様子は後日書かせて頂きます。
私たちにとってあんなに貴重な電気が日常的に使われています。
少しでも技術を学んで持ち帰れないでしょうか?調べてみます。
では、取り急ぎ。星守が決まったらすぐに手紙を書きますね。
「そう。星の旅を、貴方としたい!」
敬具
エイワズ
「すみません、相席よろしいでしょうか?
…――――――あっ!」
°˖✧ 交流について
既知関係も大歓迎です!
遅筆なためとても時間がかかってしまいますので、もしのんびりしたペースでもよければと思っております。
イラストや漫画はゆっくりとなりますが、妄想などのお話は外部でもpixivでもお相手様の都合の良い方でさせて頂けたら幸いです。末永くお付き合い頂ける方であれば嬉しく思います。
ご縁を頂いた際に必要であれば改めて補足をあげようと思っています。
素敵な縁をありがとうございます。
あなたの旅が、良いものでありますことを。
2018-03-24 21:42:22 +0000